【特集】趣味空間を作る傑作モノ
自宅で調理する機会が増えた今、毎日使う道具にも気を配りたいところ。家電と違って特別な機能はなくても、ちょっとした手間を減らして長く使い続けられる道具があれば、調理する楽しみも増してくるはずだ。
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最近、家で過ごす時間が長くなったことで、身の回りにある道具に対する考えが変わってきた人もいるだろう。調理に使うツールもそのひとつ。料理道具コンサルタントの荒井康成さんも「最近キッチン用品に関する意識や市場の動きが変わってきた」と感じている。
「2020年は生活様式が変わり、キッチン用品もよく売れたようです。そんな中で家で食事を作る頻度が増え、今まで意識してなかったことが見えてきたという声をよく聞きます。自分で調理するようになって道具にこだわり始めたり、細かな使い勝手を気にするようになったりした人が多いようです」
こうした状況の中で荒井さんが注目しているのが、サステナブルな料理道具だ。これにはふたつの意味がある。
「まずは毎日快適に使い続けられることが重要。実際にちょっとしたストレスを減らしてくれるアイデアが込められた道具が増えています。そして環境や健康を意識したアイテムもここ数年でニーズが高まっています。毎日使う身近な道具だからこそ、長い目で見て選びたい気持ちが出てくるのでしょう」
気になることをスッキリ解消できる。そんな道具を使えば、毎日の食生活がより充実するに違いない。
料理道具コンサルタント・荒井康成さん
洋菓子店勤務などを経てエミール・アンリ社の日本代理店立ち上げに携わる。その後、独立して料理道具コンサルタントとして活動。執筆や専門学校の講師も手がける。著書に『ずっと使いたい世界の料理道具』(産業編集センター)
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