2.「1/700 艦船キット」で自分だけの艦隊を構築する
プラモデルの中でも、特にハードルが高いと思われがちな艦船模型。しかし、想像よりも難しいジャンルではないとオオゴシさん。
「艦船模型用の塗料をはじめ、甲板の形にカットされたマスキングシート、空中線(貼り線)用の細い金属線ワイヤー『メタルリギング』、艦船ごとの専用エッチングパーツなど、艦船プラモを初めて作る人にも優しいアイテムが充実しています。なお、船の美しいシルエットを楽しむなら艦底まで再現された“フルハル仕様”がお勧め。一方、戦艦のまわりに巡洋艦や駆逐艦を並べる作戦行動の再現や、海の上に浮かぶ雄姿を作りたいなら『1/700ウォーターライン』シリーズをはじめとする“喫水線仕様”がいいでしょう」
現在では国内外を問わず、さまざまなメーカーが1/700スケールのプラモデルやミニチュアを販売中。車両セットやクレーンのキットのほか、3Dプリンターで出力したレジンキット、ペーパークラフトなどもある。
「港の情景を彩るアクセサリー類も充実しています。ジオラマを仕上げるのも楽しいですよ。勇壮な戦艦模型を丁寧に組み立て、出来上がったらリビングに飾る...。そんな贅沢な大人の嗜みを満喫してください」
▼"スプーンバウ”をしっかり再現した長門型2隻
アオシマ
「日本海軍 戦艦 陸奥 1942(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)
アオシマ
「日本海軍 戦艦 長門 1945(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)
長門型戦艦の2隻をプラモデル化。艦底を再現したフルハル仕様で、世界初となる41cm連装砲や “スプーンバウ” と言われる形状の艦首など、各部の特徴も楽しめる。いずれも金属製の砲身が付属し、完成した姿は重厚感たっぷり! 両隻は後部甲板などが異なる。
▼探照灯トラスやリノリウムまで再現した扶桑型2隻
アオシマ
「日本海軍 戦艦 山城 1944(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)
アオシマ
「日本海軍 戦艦 扶桑 1944(金属砲身付き)」(実勢価格:3960円前後)
モデルになっているのは、太平洋戦争末期の扶桑型戦艦の2隻。「山城」は緻密な探照灯のトラスをプラパーツで成型。「扶桑」は精巧なリノリウム(防音や防熱のためのもの)の造形を甲板に見て取れる。ともに艦底を再現したフルハル仕様で、金属砲身付き。
▼空母ならではの特徴を再現
ハセガワ
「1/700 日本海軍 航空母艦 赤城“真珠湾攻撃”」(実勢価格:4620円前後)
1941年、真珠湾攻撃に参加した空母・赤城が題材。連合艦隊における第1航空艦隊の艦載機13機が付属し、組み立てた後に全通式といわれる広い甲板にディスプレイすると壮観だ。なお、立体的な構造も忠実に再現されており、側面からは複数の艦載艇を眺められる。
▼海戦参加艦船の豪華セット!
タミヤ
「1/700 ウォーターライン・マレー沖海戦セット」(実勢価格:1万2980円前後)
1941年のマレー沖海戦に参加したイギリス海軍の艦艇セット。戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋戦艦レパルス、駆逐艦のエレクトラ、エキスプレス、ヴァンパイアの5隻を組み立てて飾れる。10機の一式陸攻と9機の九六式陸攻が付属し、戦闘シーンのようにディスプレイできるのも特徴だ。同海戦の詳細を記した解説書も付く。