【特集】テレワークギアの選び方2.0
新型コロナ禍でリモートワークへの移行が急速に進んでいる。そこでリモートワークのノウハウを発信し続けてきた「リモートワークラボ」の野本司さんに、企業や個人が抱える問題と、その解消法を聞いた。これを好機に、自宅の仕事スペースの見直しを図っていこう!
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リモートワークラボは、Webサイトやアプリを開発するソニックガーデンが運営している。同社は約10年前からリモートワークを推進し始め、今では全社員が自宅ほかで勤務している。そんな同社は、リモートワークを導入したいという企業から、さまざまな相談を受けるという。
「多いのはコミュニケーションをどう取るかです。例えばメールやSNS、今ではZoomやSlackなど、多くのサービスが使われています。ただ、これらのサービスでも補えないことがあります」
例えば、リアルなオフィスでは、「ねぇねぇ」といった声がけがあり、何気なく雑談が始まったりする。そうしたやり取りから新しい企画が生まれる、という経験はよくあること。だが既存サービスでは、そんな会話が、自然には起こらない。リモートワークで孤独を感じるのは、そうした会話が急になくなったことも一因だろう。
「そこで開発したのが仮想オフィス『リモティ』です。今までのリアルなオフィスと同様に、ちょっといいですか?といった自然な会話が、オンラインで実現できます」
つまり、リモートワークとは、さまざまなデジタルツールを使って、リアル空間で行なわれているコミュニケーションを、オンラインのバーチャル空間で実現させようというもの。バーチャル空間では、会話時の表情や声が実際に近いほど、真意を受け取りやすく伝えやすい。
そのためには、これから紹介していくPCや外部ディスプレイ、ヘッドセットなど、さまざまなデジタルギアが役立つ。それらを活用し、ビジネス版のバーチャルリアリティ空間へ、無理なく移行していってもらいたい。そうすれば、いまリモートワークで感じている違和感やストレスが解消されていくはずだ。
リモートワークラボ野本司さん
ソニックガーデン社員。リモートワーク導入のためのノウハウやツール、導入事例などを紹介するサイト「リモート ワークラボ」編集長
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