■安全性や快適性の向上でガマンしなくていい!
エアバッグの効果は誰もが知るとおりだが、バイクの場合ライダーがシステムを装着する必要があり、これまでは高額かつ専用ジャケットでアウターに制約があったため、あまり浸透していなかった。それを変えたのが、アルパインスターズの最新モデル「Tech-Air」だ。これはインナータイプのエアバッグなのでお気に入りの革ジャンも着られるし、そして何より10万円以下で買えるスグレモノ。ようやくバイク乗りのエアバッグ元年が来たといっていいだろう。
また、ヘルメットも大きく進化しており、安全性はもちろん快適性もアップ。クリアな視界を確保するため、シールドを層にしたピンロック構造が広まり、冬でも曇りにくくなった。これにより寒さを我慢して少しだけシールド開けるといった小技も不要となっている。
寒さ対策といえば、昔はダルマのように着込むか、カッコ重視で我慢するかの二択だったが、インナー式でスマートな電熱ウェアが定番化。安価なモバイルバッテリー式も多いが、「ヒートマスター」は車載バッテリーに接続することで充電切れやパワー不足を解消。バイクから離れている時の方が寒いという逆転現象を味わってしまうと、もう手放せなくなるほどだ。
▼ファッションを縛らないインナー型エアバッグ
Alpinestars
「TECH-AIR 5」(9万8890円)
加速度や傾きを検知する高性能センサーで事故につながる動きをキャッチすると、20〜40/1000秒、人間の目のまばたきの8倍の速さでエアバッグが膨張。車体との接続が不要なワイヤレス構造で、専用ジャケットと組み合わせる必要もなくなった “着るだけ” 半袖インナータイプ。胸囲に4cm余裕さえあれば、アウターも自由。
▼ピンロックシートで視界不良とオサラバ
SHOEI
「GT-Air II」(5万6100円)
シールドの曇りを防ぎ、クリアな視界を確保するPINLOCK EVO lensを標準装備。レバー操作で下げたり上げたりできるインナーサンバイザーは、眩しい時やトンネル進入で暗い場合など急な視界状況の変化にも即座に対応できる。煩わしかったアゴ紐もマイクロラチェットシステムでワンタッチに。最新フルフェイスは機能性や快適性が劇的に進化している。
▼バッテリー直結で全身ホッカホカ
バイクのバッテリーに接続することで、充電切れやパワー不足を解消。インナージャケットだけでなくグローブやパンツにも繋がる発展性の高さも人気の秘密。配線は脇腹から出る1本のハーネスを、車体の隙間から出しておくハーネスにつなぐだけ。バッテリー容量の少ない旧車や小排気量車でも使えるよう省電力仕様もラインナップする。
※2021年3月5日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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