ショップ・キャンプ場・メディアが語る2021年キャンプシーン予測【いま買うべきキャンプギア】

■本当のところキャンパーは増えている?

日本では2010年代より、欧米でも登山メーカーからキャンプアイテムが登場するなど世界各地でキャンプが注目されていたがここにきて大爆発。世界的なキャンプブームが到来した。日本ではどんなキャンパーが増えているのだろう。

宮田さん(以降、宮田):「ソロキャンプがブームと言われていますが、キャンプはもともと親子連れが多いレジャーでそれは今も変わりません。とはいえ少数派だったソロ、女性がずいぶん増えたのも事実で、そこが切り取られたのかもしれませんね」

沖田さん(以降、沖田):「おうちキャンプが注目され、試しに自宅で雰囲気を楽しんでから、キャンプをやってみようかという人が増えたようです。一方で、もともとキャンプを楽しんでいた家族が、“ヒロシちゃんねる”などの動画やインフルエンサーのSNSを見てソロテントを買い足す場合も。それもソロ人気と言われる理由でしょう」

野毛さん(以降:野毛):「ようやくキャンプがライフスタイルとして定着しつつあるような気がします。今後は道具と使い方を紹介すると同時に、マナーを知らせることが販売店の責務かな」

では、現場でキャンプ人口が増えたと実感することはあるのだろうか。そして、気になる今年の予約状況は。

宮田:「RECAMPは全国でキャンプ場を運営していて、都市に近いキャンプ場は平日でも利用者が多いです。少し離れたキャンプ場は週末だけで平日利用はまだまだなんですがね。僕が管理しているおだわらは小さいわりにサイトのバリエーションが多くて。オートサイトから順に埋まって、初心者の多いコテージや手ぶら利用できる常設サイトは最後に埋まる状況。なかでもキャンプに前向きな人は予約開始日に予約しています。これは今後も続くのでは。そうした人の中にはクラファンで新しく道具を手に入れて、悩みながらも現地で開封している人たちが結構いますよ」

野毛「キャンプに行きたいから道具を買う人は当然いますが、道具を買ったからキャンプに行こうと考える人が増えたような。道具を使ってもらえる環境を作らなくてはならないと考えていて、僕らは販売店ではありますがキャンプ場も運営しています。実際にキャンプ場の運営をして思ったんですが、何件か予約して、目当てのキャンプ場が取れたから直前キャンセルをする人がいるみたいですね」

宮田:「キャンセル待ちの数もすごいから空きは埋まりますが、それでも悩ましい問題です」

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