メーカーやディーラーが自ら手掛ける最新キャンピングカー6選

1. 日産「NV350キャラバン マルチベッド」(340万3400円〜)

トヨタ ハイエースのガチライバルであるNV350キャラバンには、日産の特装車を手がけるオーテックジャパンが作ったマルチベッドが設定されています。

このモデルは、2列目シートの後ろに左右跳ね上げ式のベッドシステムと硬質フロアパネルを装備した仕様。荷室全体をベッドにできるのはもちろん、左右それぞれをベッドとして使って、大きな荷物を積みつつ車内で寝るという使い方も可能。また、オプションのテーブルを組み合わせればダイニング的に利用することもできます。

 

2. 日産「NV200バネット マルチベッドワゴン」(262万4600円〜)

NV350はちょっと大きい…。そんな人は5ナンバーサイズであるNV200の車中泊仕様も用意されています。ワゴンの2列シート仕様をベースにし、2列目シートを畳んでベッドボードを設置できるように。オプションで小型のテーブルも用意されているので、車内で食事を楽しんだり、ノートPCを使って作業をすることも可能。

NV200はカラーリングにも注目。ホワイト、ブラック、ブルーといった標準色のほか、ホワイト×ライトブルー、ホワイト×アイリッシュクリームという淡い2トーンカラーも設定されているので、ゆるい感じでカーライフを楽しみたい人におすすめです!

>> オーテックジャパン

 

3. 日産ピーズフィールドクラフト「セレナP-SV」(326万9200円〜)

日産プリンス東京販売の関連会社である日産ピーズフィールドクラフトは、NV350キャラバン、NV200バネットのキャンピング仕様を手掛けています。古くは初代&2代目エルグランドやキューブのキャンピングカーも作っていました。

セレナP-SVはポップアップルーフを架装した車中泊仕様。ポップアップルーフに2名、後部座席を倒して展開したアンダーベッドに2名、計4名で車中泊できます。

ポップアップルーフはメッシュ素材の“ハーフオープン”、外気の影響を受けにくい“フルクローズ”、雨の侵入を防ぐ“レインカバー”という3スタイルを展開可能。もちろんフルオープンにもできます。開口部が大きいので乗り降りも楽々!

セレナはバックドアにガラスハッチがついています。アンダーベッドを展開した時にここを開ければ、車内の心地よさが格段にアップ。もちろん荷物の出し入れも楽にできます。ガラスハッチ、本当に便利ですよ。ディーラー系列のショップが手がけているので、ハイウェイスターやe-POWERなどほとんどのグレードで架装できます。

>> 日産ピーズフィールドクラフト

 

4. 西尾張三菱自動車販売「デリカD:5 D:POP」(491万3800円〜)

SUV並の機動力が与えられたミニバンとして、デビュー以来人気が高いデリカD:5。最低地上高が高く、荒れた路面での機動力も高いので、たとえば雨が降った後のぬかるんだキャンプ場でも楽に移動できます。一度でもキャンプ場でスタックした経験がある人の中には、次はデリカを選ぶと心に決めている人も多くいます。それもあり、デリカD:5の中古車相場は他のミニバンに比べるとかなり高めで推移。

このD:5 D:POPは、デリカにポップアップルーフを備えた車中泊仕様車。D:5はリブボーンフレームという環状骨格構造がラフロードでの安定した走りを担保する要因のひとつになっていますが、それを一切損なうことなくポップアップルーフへアクセスする開口部を設置しているのが特徴です。

居住空間にはシートをフルフラットにした時にできる段差を埋めるD-BEDが設置できるように。完全なフラット空間で寝られます。

さらにD:POPはオプションでフロントシートに回転機構を設置してリビング空間にすることもできますよ。

>> 西尾張三菱自動車販売

 

5. ミシマダイハツ「クオッカ」(219万8900円〜)

ダイハツ車の販売のほか、キャンピングカーの販売も手がけるミシマダイハツ。クオッカは、ハイゼットパネルバンをベースにミシマダイハツが製作したオリジナルキャンピングカーになります。

最大の特徴は富士山麓で伐採された富士ひのきを多用した山小屋のような室内空間。パネルバン内部は壁やルーフもウッディで温かみのある空間を演出。そして“トランスフォーメーションボックス”と名付けられた木箱を使い、ダイネットやフルフラットスペース、ワーキングスペースと、車内を自由にアレンジできるようにしています。上の写真はテーブルと組み合わせたダイネットスタイルです。

こちらはトランスフォーメーションボックスで棚を作ったところ。また、下の写真のように乗り込むためのステップとしても利用できます。クオッカはパネルバンの中に木を貼っているためフロアが高め。ステップとして使えるのはなかなか便利です。

ベンチの下は広い収納になっているので、ボックスを使わない時はここにしまって置けるように。もちろんキャンプ道具や趣味の道具を入れておくことだってできます。

>> ミシマダイハツ

 

6. TOY-FACTORY「HACO×HACO」

最後に紹介するのはハイエースのキャンピングカーを数多く手がけるTOY-FACTORYから4月1日に発売されたばかりのモビリティユニットです。キャンピングカーのようにビルダーが車内を架装するのではなく、ベースユニット(ボックス)を自由に設置して、自分が使いやすい車内空間を作ろうというDIY型のアイテムになります。

ベースユニットを組むためには車体壁面にベースボードを設置します。これは加工が必要なのでプロに依頼しなければなりませんが、その作業は茨城トヨペット、埼玉トヨペット、横浜トヨペット、静岡トヨタ、愛知トヨタなどディーラーで行うことが可能。

ユニットはベースユニットのほか、引き出し、扉、ベッドマット、シンクなどさまざまなタイプが用意されているので、アイデア次第で好きなように空間を架装できます。特別な工具がなくても簡単に取り付けられるのも特徴です。

カタログではキャンプ以外にも移動販売やトランスポーター、機材車など、いろいろな用途が提案されていました。必要なものだけチョイスして、自分の好きな空間を楽しむ。新しい形のカスタムと言えそうです。

>> TOY-FACTORY「HACO×HACO」

 

<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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