突然ですが、クイズをひとつ。
上の3色のうち、“カーキ色”はどれでしょう。
正解は左。真ん中はオリーブドラブ、右はオリーブグリーンになります。
※いずれの色名もJIS慣用色名で、JISで定めた「物体色の色名」に書かれた色相、明度、彩度をもとにRGBに置き換えた色になります。表示する環境によって色の見え方は変わります
一般的にカーキ色というとややくすんだグリーン系をイメージする人が多いと思います。しかしカーキとはヒンディー語で“土埃”の意味。色としてはやや茶色がかった黄色になります。ただ、ひと口にカーキと言ってもさまざまな色があるのも事実。JIS慣用色名のカーキー(Khaki)は、色相=1YR、明度=5/、彩度=5.5となっています。
ファッションやメイクの世界でもグリーン系をカーキと呼ぶケースが多いのが現状。なぜグリーン系がカーキ色と認識されるようになったのでしょう。
カーキ色は昔から軍服に採用されることが多い色。その中でファッションでは定番の迷彩柄がミリタリーのイメージとして定着し、そこで使われるグリーン系の色がカーキと認識されるようになったと言われています。
日本ではクルマの色といえば黒系と白(パール)系、そしてグレーやシルバー系が人気。スポーツカーだと赤や黄色といったビビッドカラーも好まれます。
しかし、数年前から淡いブルーやグリーンなどのニュアンスカラー、そしてサンドベージュやオリーブドラブ、そしてカーキといったアースカラーに注目が集まっていて、自動車メーカー各社もボディカラーに採用するようになりました。アースカラーやニュアンスカラーのクルマが増えたのは、ファッションの流行に合わせているところもあるでしょう。
アウトドアやミリタリーにも合わせやすい、グリーン系を含むカーキ色のクルマを紹介します。