【特集】コーヒーメーカーの最新結論
リモートワークが主流の昨今、カフェやオフィスに頼っていた本格コーヒーを自宅のワークスペースに導入したいという人も多いだろう。どんなマシンを選べばいいか、プロに指南してもらった。
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■自分のニーズに合ったものを選ぶのが一番
ミル付きの全自動からBluetooth対応機など、コーヒーメーカーの種類も様々。どの機能を優先すべきか、堀口珈琲の小川さんに伺った。
「ハンドドリップもマシンも、おいしさを引き出す抽出理論は変わりません。まずは抽出効率に注目してチェックしてみて」
抽出効率とは豆の成分の溶け出しやすさ。良質な成分が多く出せるとおいしさにつながる。
「湯の温度が高いほど、豆の粒度が細かいほど、豆量が多いほど抽出効率は上がります。ただ湯の温度が高いと香りがよく立ちますが苦みも出て、豆の質が悪いと、よくない成分もしっかり出てしまいます。浅煎りの豆をあっさり抽出したいときなど、豆によっては湯の温度や粒の粗さが設定できるとベター」
ミルは均一に挽けるコニカル(コーン)式を選びたいが、粉で購入するより飲む都度に挽いた方が風味が断然よいので、簡易的なミルでもあった方がいい。また、抽湯時に粉の特定部分だけにお湯をかけたり、だらだら時間をかけて抽出すると望ましくない成分が抽出されるので、シャワーヘッドなどお湯の落ち方の工夫や設計にも注目を。
「機能だけではなく、自分のニーズに合ったものを選ぶのが一番。デザインや静音性、手軽さなど、自分が何を求めているかを考え、最適な一台を探してみてください」
堀口珈琲OtemachiOne店店長 小川元樹さん
堀口珈琲抽出セミナーの責任者を務めた後、2020年オープンの堀口珈琲OtemachiOne店の店長に就任。店舗設置の高性能ドリップマシン「SERAPHIM」の味作りにも関わる
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