野外料理人の特選調理道具【絶品!BBQ&キャンプ飯の強化書】

【特集】絶品!BBQ&キャンプ飯の強化書

日常とは違ったキャンプ場での調理は、わくわくするのと同時にどんな道具を持っていけばいいのか不安になるのも事実。野外料理の達人に簡単なのに満足度が高い料理と、“わかってる” 感が際立つ道具を教えてもらった。

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■アウトドアではそれぞれ好きな料理を作ればいい

そう語って野外料理初心者の心をほぐすのは、アウトドアコーディネーターの小雀陣二さん。アウトドアメーカーの料理監修、自ら案内するツアーで料理をするなど野外料理人の一面をもち、これまでに何冊も料理本を出版している。

小雀さんは焚き火にこだわるのではなく、状況にあわせてバーナーと焚き火を使いわけるそうで「キャンプで炊飯なら焚き火が楽かな。僕はツアーで大勢の料理を作るので、バーナーだと熱が鍋底に均一に回りにくいんです。焚き火だと熾を広げれば大きな鍋でも死角がありませんから」と話す。

▲真ん中に焚き火とベンチ、左側には調理器具を載せたワークテーブル、右側には水と食材を並べたコクピットスタイル。場所を決めているからだろうか、動きに無駄がない

キャンプではどんな料理を作ればいいのだろうか?

「焚き火料理、野外料理とは。難しい質問です。というのも僕は焚き火で定食っぽいものを作るし、焚き火やバーナーでできるものはたいてい自宅でも作れますからね。僕は日本人だから米を炊くけれど、ちゃんと小麦粉をこねて焚き火でパンを焼いている外国人もいます。何を作るべきではなく、アウトドアでもそれぞれ好きなものを作っていいのではないでしょうか」

アウトドアコーディネーター・小雀陣二さん
カヤック、自転車、登山など多様な遊びを通してフィールドで過ごす楽しさを伝えている。ツアーでふるまう野外料理が評判となり、料理本の著書多数。この春出版した『焚き火料理の本』(山と渓谷社)も好評だ

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