■ほんの少しの工夫と機材でレベルが上がる
「最近のミラーレスカメラは優秀ですから、出荷時の状態のままでもキレイに撮影できます。しかし、ある程度慣れてきたら、自分でセッティングを変えて撮影すると、よりオリジナリティの高い作品が作れるようになります」と秋元さん。
まず頭に入れておきたいのが「ホワイトバランス」と「シャッタースピード」、「明るさ(F値=露出)」に「フレームレイト(fps)」だ。この4つの調整で、撮影した動画の出来上がりが変わってくる。
「満足いく作品に仕上げたいなら、音質も気を使ったほうがいいですね。内蔵マイクだと感度が弱いことがありますし、風の音を拾ったりします。ウィンドジャマーを付けた外付けマイクを使うといいでしょう」(秋元さん)
「ウィンドジャマー」というのは、テレビ番組のロケ撮影中などで見かける、マイクの先に付ける“フサフサ”で、風切り音を軽減してくれる。
「あとカメラを固定して撮影するなら三脚。動きのある画を表現するならジンバルやスタビライザーを使うといいですね」(秋元さん)
カメラ側に手ブレ補正が付いていても、ジンバルやスタビライザーを使えば、より上質な動画になる。少しずつ揃えて動画撮影を楽しめる環境にしよう。
■映える動画が撮影できるアクセサリー
<外付けマイク>
- 1本のマイクをふたつの使い分けで高音質録音
ソニー
「ECM-XYST1M」
1万4670円
ソニーのマルチインターフェースシュー対応の映像機器に取り付けると、録画と同時に70Hzの低音から20000Hzの高音まで、臨場感のあるクリアで高品質な音声が記録できる。屋外での撮影時に風切り音を低減するウインドスクリーンも付属している。
2. リーズナブルで高音質同時録音ができるマイク
JOBY
「ウェイボ モバイル」
5808円
ミラーレスカメラとスマートフォンにも使える、重量70gの小型軽量ショットガンマイク。音をクリアに拾うことはもちろん、優れた衝撃吸収性を持っていて、動いたときの動作ノイズも軽減してくれる。
<ジンバル/スタビライザー>
3. 様々なアングルで滑らかな動画が撮影可能
DJI
「RSC 2 一眼レフ・ミラーレス用スタビライザー SC2CP1」
5万3900円
6種類の撮影モードを備え、複雑な撮影にもシンプルに対応。グリップに配置されたボタンやダイヤル操作だけで、被写体の動きを逃すことなくプロ並みのクオリティで動画を撮影することができる。本体重量は約1.2kg。
4. まずはスマホで動画ならコレ!
DJI
「OM 4 OM4CP1」
1万6500円
ミラーレスカメラを買う前に、まずは手持ちのスマートフォンで動画撮影の練習をしてみたいという人向きのジンバル。磁気のクランプかリングでスマホを固定すれば、「撮りたい!」と思った瞬間に創造性の高い動画を撮影することが可能になる。
外付けモニターを使えばアングルがうまく作れる
ATOMOS
「NINJA V」
6875円
カメラのモニターでも動画は確認できるが、一歩進んだアングルやフレーミング、そしてチルド式カメラで自撮りがしたいときには、外部モニターが必要になる。そんな場合は、カメラのモニターよりも少し大きめサイズを選ぶと撮影の幅が広がる。