【価格破壊なヒットモノ実力診断】
テレビをはじめとする映像関連の機器は、価格と画質が比例するもの。しかし、格安モデルの中にも及第点と言える性能を備えたものは見つかる。注目は知名度が低いメーカーの4K液晶テレビと、小型のプロジェクターだ。
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テレビメーカー各社が高質や迫力あるサウンドを追求した4K有機ELテレビに力を入れる一方で、手頃な価格帯の4K液晶テレビも増加。今までテレビを扱ってなかったメーカーの参入もあり、格安モデルが続々と登場している。
そんな中で注目したいのが、日本ではまだ知名度が低い海外メーカーの製品だ。オーディオ・ビジュアルライターの折原さんも、その実力を評価する。
「例えば、中国発のTCLはテレビ開発の歴史が長く、世界シェア3位という実績もあります。実際に日本発売モデルを視聴すると、安定した画質で機能も充実しています。また、ハイセンスのテレビには東芝の技術が投入されていて、確かなクオリティがあります」
他にもテレビ市場では聞き慣れないブランドが増えているが、モデル選びで注意したいのが、色味とネット対応の問題。
「4KやHDR対応などスペック面では高価なテレビと同じようでも、色味が悪く、人の肌がオレンジ色に見えたり、白飛びが酷かったりすることがあります。また、VODサービスへの対応もモデルごとに差があるので確認しておきたいですね」
プロジェクターも価格や性能だけでなく、対応コンテンツもしっかりチェックすべきだろう。
■4K液晶テレビ選択のポイント
・知名度が低いメーカー にも掘り出し物あり
・画質は特に色味や白飛びをチェック
・VODへの対応や接続端子にも注目
オーディオ・ビジュアルライター 折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などで、トレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆している。2009 年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める。