1. スノーピーク「エントリーIGT」
三宅のキャンプ歴は5年ほどですが、日頃から料理をしていることもあり&GPのキャンプ撮影ではまかない担当。焚き火台とバーナーを駆使する野外料理は、年々進化しています。
「エントリーIGT」はキャンプを始めた頃に手に入れたギアで「当時は上質なキャンプブランド=スノーピークだと思っていたので、比較的手に入れやすいこのテーブルとフラットバーナーを選びました。バーナーを使わないときは全面テーブルにできるし、コンパクトに持ち運べて便利かなーと思って」と言うとおり、撮影時でも食事や鍋料理、冷めた料理のあたために大活躍しています。
スノーピークは独自の規格をもっていて、収納や拡張をしやすいという特徴があります。一度スノーピーク製品を手に入れると「どうせグリルを買うならIGTにセットできるものを。椅子もIGTに合う高さで…」とスノーピーク沼にズブズブはまっていくという、いい意味で悪魔的なシステムを有しています。
「エントリーIGT」の天板も1ユニット3つ分。てっきり三宅は沼にはまると思いましたが、意に反してその深みにはまっていません。
「雰囲気がいいし、座ったまま調理ができてそのままくつろげるなんて、本当にいいテーブルです。でも、それはソロや少人数でのキャンプのこと。撮影時のように大人数の料理を作るときはやっぱり立って作業するほうが楽なんですよ。エントリーIGTは脚の高さを変えられないなど、ほかのIGTシリーズに比べると拡張性がそれほど高くない。それでほかのブランドにも目がいくようになったのかもしれません」
2. SOTO「ステンレスヘビーポット GORA」
「ダッチオーブンほどではありませんが厚手のステンレス鍋なので、煮物もごはんもおいしくなります。最初に作ったのは無水ポーク。野菜を敷き詰めて弱火にかけるだけで作るおいしくできたのは感動です。ローストビーフもサラダチキンも作れました。美しいし、よく考えられた鍋だと思います。清潔感があるし、扱いやすいので自宅でも使っているほど気に入っています」
GORAは3つの鍋をスッキリ重ねて持ち運べるしキャンプには言うことなし。
「フタはフラットだから盛り皿として使えるし、調理中に持ち上げるときは磁石でハンドルを取り付けられます」
唯一の懸念は、まれにハンドルでつかみ損ねそうになること。
熱々の中身が入った状態ではやけどの危険がありますが、三宅は格闘技経験のある力自慢。スタッフ全員が音を上げた瓶のフタをいとも簡単にはずした経験すらあるので、少々つかみが甘くても力技でなんとかできるのかもしれません。
3. ハイマウント「キューバサンドメーカー」
「ホットサンドがはやって、自分でもやってみたくて探していたところ見つけたのがコレ。以前より映画『シェフ』で見たキューバサンドに興味があったのも購入した理由です」
波形のプレートは食パンが2枚並ぶワイドサイズ。まかない朝食でもフランスパンを使ったキューバサンドを披露してくれますが、縞模様の焼き目が香ばしく、チーズはとろとろ。一度に2〜3人分のキューバサンドを作れるので家族やグループで待たせずにすむのもいいところです。
そしてキューバサンドだけでなく野菜や魚、肉を焼くフライパンとしても活躍しているそう。
「上下のプレートを分離できず、溝に油がたまるのが大変といえば大変ですが自宅でもしょっちゅう使っているのでそれほど気になりません」
プレートにフッ素加工を施しているので、ペーパーでサッと拭けば溝の汚れも簡単に落ちます。焚き火には不向きですが、ファミリーにはこれ以上ない使い勝手と言えるでしょう。
4. ルーメナー「ルーメナー2」
コンパクトで大光量、しかもルックスに優れたルーメナーは「燃焼系にこだわる必要ってある?」と思わせた革命的アイテムです。
三宅もいち早く導入したそうで「初期モデルを手に入れましたが、ルーメナー2は防水モデルでよりキャンプに適した仕様になったので、2台めはルーメナー2にしました。マットカラーで、金属感がかっこいい」
最近、クランプ式のランタンハンガーを手に入れ、キッチンテーブルの上に吊るすのがお気に入りのスタイルだとか。
「夕飯やつまみ作りで手元が明るく、ソロならこれがメインになりうる明るさ。火を使わないので安全だし、いざというときはスマホに電気を送ることもできるのは心強い」
光は光量を変えられるほか、色も昼白色・昼光色・電球色に変えられます。雰囲気重視なら電球色ですが、年齢を重ねた目にはやっぱり白っぽい光が使いやすいという面も見逃せません。
「人気の道具なので他人とかぶるのが難点」と嘆く三宅ルーメナーは、背面にジオン軍シールで自分らしさを演出しています。
5. ビクトリノックス「レンジャーグリップ 55 オニキスブラック」
切れ味のよい大ブレードにノコギリ、リーマー、コルク抜きなどが収められた少し大きめのマルチツールです。
「ブレードまでブラックでミリタリー感があり、出して使いたくなるデザイン。一番よく使うのは大ブレードで、キャンプだけでなく釣りにも活躍します。ビクトリノックスのロゴを押せば、ロックを解除できるのも秀逸。コルク抜きと缶切り、栓抜きも搭載されているのも気に入っています。ツイストキャップじゃない瓶飲料やワイン、そして最近ではめったに見かけないパッカンじゃない缶詰を手にしても慌てることがなくなりました。ひとつあるとキャンプのセーフティになるのがいい」
リーマーは果物を刺して食べるなんてときにも使っているそう。だったら付属の爪楊枝を使えばいいような気がしますが、「この爪楊枝は壊しそうだし、ピンセットもなくしそうで使っていません」とのこと。
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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