■最新作に込められた作り手の矜持とは!?
特に第1弾の「夜桜」アストロンは即完売。第2弾のプロスペックスも海外から受注が殺到した。他にも、トレンドであるグリーンを文字盤に配したプロスペックス(第1弾)など特徴的なカラーリングが目立った。
「一昔前は、グリーンダイヤルは売れないのでタブー視されていたほどでしたが、ここ数年で人気カラーとして完全に定着しましたね。第1弾のプロスペックスは西表島の深緑をイメージしたもので、もちろんトレンドも意識しています。時計づくりとカラーリングは密接に関係していて、その時代の世相を反映することが多いんです。働き方改革でスーツだけではないライフスタイルが増えたうえに、コロナ禍によって時計の着け方はさらに自由度が高くなったと感じています」
長い歴史を持つセイコーならではの解釈ともいえる、腕時計と各時代の相関関係。デジタル最盛期の現代において、アナログ的な原点回帰ともいえる古き良き時代と最先端の象徴でもある「銀座」をモチーフとした第3弾の新作群を見ながら、その歴史を紐解いていこう。
▼国産初の腕時計「ローレル」