【快適ラクチン趣味活モノ】
2003年、まだ日本にはなかった海外のユニークなグッズを販売する会社として設立されたサンコー。現在は、おもしろヒット商品を手がける唯一無二の家電メーカーとして多くの支持を集めている。今回は、そんなサンコーの企画力に迫る!
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“面白く”て“役に立つ”を コンセプトに商品を展開
創業当時から今日に至るまで、一貫してアイデア商品を世に送り出すサンコー。今では人気メーカーとしてヒット商品を連発しているが、ひと昔前まではニッチな商品を展開する、知る人ぞ知る存在に過ぎなかった。メジャーになったきっかけについて、サンコーのえきさんは次のように話す。
「取り扱う商品のジャンルに“家電”が加わったことが一番大きいと思います。やはり家電は多くの人 が使うモノなので、それまでの主軸だったパソコン・スマートフォングッズと比べて、単純に分母が大きくなったのではないでしょうか」
2015年の末にハンガー型の衣類乾燥機を展開し、予想よりも売れたことで「ウチでもコンセントものが売れる」と確信。以降、創業当時から変わらない“面白く”て“役に立つ” をコンセプトに、家電メーカーとして躍進することになった。
悩みを解決するためのモノをピンポイントで商品化
そんなサンコーの魅力は、や はり企画力にほかならない。世の中にない家電を生み出すメーカーは、どのような発想で商品開発を行っているのだろうか?
「常に“悩みを解決するため”のモノを考えています。生活する中で不便に感じることをヒントに、こんなアイテムがあれば便利だなと思うモノを商品化しているんです。大手家電メーカーさんは、こういう技術を持っているから、こういった商品を作ろう。いろんな機能や付加価値 を付けてパワーアップさせようといった視点で商品開発を行うことが多いですが、うちはメインの悩みを解決することに特化し、あまり付加価値を付けず、シンプルで手軽に使える低価格な商品を作っています」
悩みの大小は問わず、解決に向けてピンポイントで作られるサンコー商品。その数は毎週〜商品、年間なんと100商品以上の新商品が発売されているというから驚きだ。
毎週ひとり1企画を提案!全社員で商品開発に取り組む
この発売ペースを実現している秘密が、社員名全員による新商品提案だ。社員もアルバイトも全員がアイデアを出すことをルール化しているのだとか。
「社内の商品企画のためのウェブ掲示板に、毎週一人ひとつ以上の新商品アイデアを投稿しています。良いアイデアには賞が付与され、報奨金も出ます」
これはすごい。しかし、投稿は全社員が閲覧できるためプレッシャーになりそう。アイデア出しはしなくても罰則はないそうだが……。
「いわゆる企画書である必要はありません。最近は具体的な商品提案ではなく、悩みを提案することが多いですね。生活の中で困ったことや不便に感じていることを投稿するだけでもOKです。それにみんなで意見を出し合い、ブラッシュアップして具体化していきます」
あくまでも“悩みを解決するため”のモノづくりを徹底しているサンコー。だからこそ、まだ世の中にない、あると便利な商品を生み出せる。悩んでいる人にとっては喉から手が出るほど欲しいが、その悩みに当てはまらない人には全く必要ない。この幅の広さがサンコー商品の面白さに違いない。
サンコー 広報部部長
えき晋介(ekky)さん
サンコーの名物広報。情報番組を始め江頭2:50のYouTubeなど数多くのメディアに出演し、サンコー商品の魅力を世の中に伝えている
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