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深夜放送、配信サービス、映像ソフトなど幅広い手段で鑑賞できる現在のアニメ作品。それらを最新の4K有機テレビで表示すると、どんな映像が楽しめるのか。日頃からアニメをチェックしているAVライター・鳥居一豊さんのコメントを交えながら解説しよう。
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「アニメ作品は放送波を録画して視聴するのがほとんど。定額制の配信サービスでチ ェックできる作品もありますが、視聴できるようになるまでの間にタイムラグが生じ、ホットな話題をキャッチアップできなくなってしまいますからね。ですから、配信サービスは主に見直す際に利用しています」
そう話すのは、AVライターの鳥居一豊さん。アニメ作品の多くは2K(フルHD)の解像度とBT709という色規格で制作されていることから、録画した番組と配信コンテンツで、画質の差がほとんどないという。
「ブルーレイのパッケージソフトに関しても、アニメ作品の映像面には同様のことが言えます。2KやBT709というスペックだけで考えるなら、実はフルHDのテレビでも申し分ありません。とはいえ、各社とも高画質を追求する新しい4K有機ELテレビのほうが、きれいな映像で鑑賞できることは確かです」
ソニーをはじめとする主要メーカーの場合、各社とも同じ製造元のパネルを用いているほか、映像技術の改良に余念がない有機ELテレビは、画質の差がほとんどないそうだが、それぞれが追求する“画作りの方向性”は実にさまざま。鳥居さんの解説を参考に、好きなアニメを満喫できる1台を選んでほしい。
AVライター
鳥居一豊さん
雑誌の編集を経てフリーランスに。PCオーディオやヘッドホン、各種ガジェットに関する造詣が深い。 深夜に放送される毎クールの全アニメを録画してチェックしている実践派