軽くて暖かくてハイコスパ!アウトドアブランドの最新高機能中わたアウター5選

1. クラシカルなデザインとボリューム感がポイント

カリマー
「eday parka」(3万800円)

カリマーの定番アウタージャケット「eday parka(イーデイ パーカー)」の新作。ボリューミーな今どきのシルエットと、100%ナイロンのマットでヴィンテージ感ある表地の質感が人気のアイテムです。

撥水性、保温性、軽さを備えているため、オーバーサイズでモンスターパーカーのように羽織るのもおすすめ。中わたにはペットボトルリサイクルの先がけ的存在の“REPREVE(リプリーブ)”を使用。最近は本格的な極地用ダウンがトレンドですが、日常で使うにはちょっとオーバースペックという人には、ライフスタイルで使うことも想定して作られたこの「イーデイ パーカ」はおすすめです。

フロントはダブルジップを採用し、暑くなった時でも脱ぎきらずに衣服内の温度をコントロール。ポケットには抗菌加工素材を採用するなどニューノーマルらしい機能性も持ち、スマホの収納などに便利な胸ポケットも備えています。

カリマーはアウトドアで培ったデザイン、機能をライフスタイルに落とし込むことを得意としいるブランド。そんなカリマーらしさを象徴するアイテムのひとつです。カラーはLight Khaki、 Moss Green、Blackの3色展開。

>> カリマー

 

2. 洗練されたデザインと快適な着心地

スノーピーク
「Stretch 2L Warm Jacket 」(4万9500円)

防水透湿性、保温性、ストレッチ性に優れた、ストレスフリーで快適に過ごせる新感覚アウター。

米軍製品でも採用されている高機能中わた“CLIMASHIELD(クライマシールド)”は、ダウンのようなボリュームとしなやかさが特徴なのですが、その中でもストレッチ性の高い中わたを組み合わせて使用しています。

表地、中わた、裏地すべてが4WAYストレッチ。また、透湿防水膜“ENTRANT(エントラント)”を内側からラミネートしているため、急な雨や運動により汗をかいてしまった場合でも、衣服内を適度なあたたかさとドライな環境にキープしてくれます。

そしてシンプルでミニマルなデザインと高めに設定された襟元とフードが、着る人を洗練された印象に仕立ててくれます。

身頃のポケットは内側に起毛素材を使用。ハンドウォームポケットにもなり、右側はスマホ収納を目的としたポケットを内側に配置。さらに適所をシームテープ仕様にすることで、縫い目からの浸水を防いでくれます。

両脇に備えるベンチレーションで衣服内の温度をコントロールしやすくなっているなど、スノーピークらしいおしゃれで快適性の高いアウターです。カラーは、グレー、ブラウン、ブラックの3色展開。

>> スノーピーク

 

3. 突然の雨でも濡れずにあたたかさをキープ

モンベル
「フラットアイアンパーカ」(1万8590円)

確かなクオリティと独自素材によるコスパの高いアウトドアウエアが、世代やジェンダーを超えて人気のモンベル。

モンベル独自の中わた“エクセロフト”を使用した「フラットアイアンパーカ」は、高い保温力、ポリエステル繊維の一本一本にシリコーンコーティングを施して撥水性を高めた濡れに強い設計、洗濯ができる手軽さ、スタッフバッグからの出し入れや洗濯を繰り返してもロフト(かさ高)をキープする回復性など、高い実用性が魅力のモンベルらしい一着です。

パッカブル仕様かつ平均重量が524gという軽さは、普段からバッグに入れて携帯できるレベルです。

両サイドに配された内ポケットはグローブが入る大きめ設計。また右身頃の内ポケット前には、スマホやミニウォレットが収納可能なジッパーポケットも備えています。そして表地にモンベル独自の防水透湿性素材“ドライテック”を使用しているため、突然の雨でも短時間ならポケット内を浸水から守ってくれて、フロントファスナーには止水ジップを採用するなど、水に強くあたたかいアウターになっています。カラーは、ネイビー、ブラック、レッドの3色展開。

>> モンベル

 

4. ミドラーでも使える薄さとあたたかさが魅力

ピークパフォーマンス
「アルゴン ライト フード ジャケット」(3万3000円)

ミドラーとしても使える厚さと汎用性の高さが魅力の軽量中わたフーディジャケット。

中わたには100%リサイクル素材の“Thermore(サーモア)”を使用。それだけでなく、表地と裏地にもリサイクル素材を使用するなど、ブランドが大切にしている環境に配慮した物作りを体現しています。

モダンでスポーティな印象を与えるだけでなく、肩まわりの動きを快適にしてくれるラグランスリーブも特徴で、洗練されたデザインはピークパフォーマンスらしい上品でスタイリッシュ。日常から自転車などのアクティビティまで幅広いシーンで活躍してくれる一着です。

独特なボックス構造は、表地と裏地の二重織りによって通常よりも防風性が増していて、保温性もさらにUP。またこのボックスは、デザイン性だけでなく中わたの偏りを防いでくれるため、長く使っても均等なあたたかさをキープしてくれます。さらに袖口がゴムになっているため、着脱しやすく風の侵入も防いでくれます。カラーはZeal Orange、Olive Extreme、Motion Grey、Racing Red、Blackの5色展開。

>> ピークパフォーマンス

 

5. ミリタリーテイストな中わたカーディガン

マーモット
「ロンジェビティライナーカーディガン」(2万9700円)

薄くてもあたたかいという高機能中わたの特徴を生かしたインサレーションカーディガンで、ミリタリーのライナージャケットをベースにしたミドラーに最適な一着です。

中わたには水に強く軽量な“プリマロフト シルバー インサレーション”を使用。この"プリマロフト”は、アメリカ陸軍の要請を受けたニューヨーク州にあるアルバニー社が開発した、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材です。“保温性” “軽量性” “撥水性” “柔軟性” “通気性” “収納性”に優れていて、アウトドアではお馴染みで信頼性の高い素材になります。

そしてサイドの裾にはスリットが入り、座った時にも生地のもたつきを軽減。タウンユースだけでなく、キャンプなどゆったりしたシーンで着用したいキルティングジャケットです。

今季は、人気の瓢箪型キルティングとカラーリングになったことで、大人で洗練された印象に格上げ。薄めのかさ高とVネックによる襟まわりは、シャツやタートルネックなどの上品なインナーから、クルーネックのロンTなどカジュアルなアイテムまで幅広く重ね着ができるのも魅力です。カラーはクラシックネイビー、ブラック、デザートカーキ、オリーブの4色展開です。

>> マーモット

*  *  *

近年は、サステナブルの観点からも化学繊維を使った高機能中わたは欠かせない素材です。ただし、単純にサステナブルという理由だけでは、ここまで世間に流通しなかったでしょう。

高機能中わたの進化は著しく、ダウンをしのぐハイスペックな素材が増えています。それらは今や“エコダウン”として注目を集めており、そのおかげもあってアウターだけでなくシャツやTシャツなどさまざまな種類のアイテムに取り入れられているのもポイントです。

まだの人はぜひ一度、高機能中わたの快適さを体感してみてはいかがでしょうか。

>> 【特集】2021FW 最新アウトドアアウター

 

<取材・文/宇田川雄一 メイン写真/野町修平(APT)>

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

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