万能感のあるシリーズが評価!ライフスタイルPC 6選【GoodsPress Award 2021】

■他にも今年ならではの注目モデルが目白押し

今年、人気があったのは、スタンダードノートと言われる15.6型モデルだ。量販店やECのPOSデータを元にしたBCNランキングでは、最優秀賞を獲得したNECの「LAVIE N」の独走状態。一方、10万円未満の価格帯では、よりカジュアルな運用に適した富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK AH /F1」も上位に名を連ね、存在感を発揮した。

そして高価格帯では、10月末に発売されたアップルの「MacBook Pro」を無視することはできない。昨年末には「M1」チップ搭載のAirが市場を席巻したが、今回のProはその上位版である「M1 Pro」「M1 Max」を搭載。グラフィック性能の高さで、クリエーター市場のプロフェッショナルに強く訴求した。

そのほか、5Gに対応したモバイルノートでは、NTTドコモも販売したレノボ「Thin kPad X1 Nano」が象徴的な製品となった。また、昨近のGIGAスクール需要から波に乗ったChromebookが、さほど勢いを落とさず一般ユーザー向けの展開を強めている印象もある。ゲーミングでは、HPが新ブランドを展開するなど、エントリー〜ミドル帯の盛り上がりに注目したい

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門

★グレートコスパ賞★

■10万円を切る価格が人気の要因!

秋発売の新モデルですと、Windows 11搭載の『AH42/F3』も要注目。そちらはプロセッサがCeleronのみですが、基本的な仕様は共通しつつ、Wi-Fi6に新対応しています(井上さん)

富士通クライアントコンピューティング
「FMV LIFEBOOK AH42/F1」(実勢価格:8万円前後)

今年2月に発売された15.6型モデル。プロセッサーはAMD Athlon Gold 3150U、 またはインテル Celeronを搭載。 10月には同シリーズの新モデルへと置き換わったものの、10万円を切る価格ゆえに量販店等での人気は継続中だ。ストレージはPCIe方式のSSDで約256GBを備える。インターフェースはSDカードにも対応。

▲ファイル共有用「sMedioスマホデー タ転送」アプリや、Bluetoothスピー カー代わりに使える機能も搭載

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門

★モンスターSPEC賞★

■「創る」ことに特化した一台

名実ともに『Pro』らしい製品で、動画のエンコードや、3DCGのレンダリングなどの時間短縮には期待大。インターフェースを豊富に戻した同社の方針転換にも注目です(井上さん)

Apple
「MacBook Pro(16インチ)」(実勢価格:29万9800円前後〜)

昨年末に登場して市場を盛り上げた「M1」チップの上位に相当する新チップセット 「M1 Pro」や「M1 Max」を搭載したノートPC。最上位の選択肢は32コアGPUや400GB/sのメモリ帯域幅などを備えており、クリエイティブなコンテンツ制作に関わるユーザーにとっては心強い存在だ。

▲M1 Proは最大10コアのCPU、 16コアのGPUを、M1 Maxは最大10コアのCPU、32コアのGPUを搭載

▲Mac史上最長のバッテリー駆動時間を謳う製品でもあり、16型モデルは最大21時間のビデオ再生が可能

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門

★究極モバイルPC賞★

■「新しさ」を感じた5G対応ノート

5G対応ノートPCをNTTドコモで売るって、時代を象徴するトピックだったと思います。品質に厳しいキャリアの目をクリアしたという点でも、信頼できる一台です(井上さん)

Lenovo
「ThinkPad X1 Nano」(実勢価格:18万3700円前後〜)

重厚感のあるThinkPadシリーズの概念を覆したレノボの意欲作。約907gに軽量化したコンパクトな13型のノートPCであり、それでいて米国国防総省が定める物資調達基準の「MIL規格」に準拠する落下や温度変化などへのタフネスさも兼ね備える。人感センサーを利用した自動スリープ復帰機能も搭載。

▲右側面には電源ボタンを、左側面にはオーディオジャックとThunderbolt 4ポートを2基備える

▲ディスプレイは180度開くため、対面のプレゼンテーションでも活躍。タッチ操作が可能なバージョンも選択できる

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門

★ベストトレンド賞★

■ネットとアプリをメインで使う人に

21年は一般消費者向けのChromebook市場が拡大傾向。国内ではトップシェアのASUSが展開する11.6型『CX1101』と15.6型の『CX1500』がコスパ的に狙い目です(井上さん)

ASUS
「Chromebook CX1( CX1101)」(実勢価格:3万9800円前後)

10月に発売された11.6型モデルで、Chromebook上半期の販売台数上位を占めた「C223NA」の後継に相当。MIL-STD-810H準拠の堅牢性や、13.7時間のバッテリー駆動時間など取り回しの良さが目立つ一台です。外部ディスプレイ出力にも対応します。質量は1.24kg。タッチ操作には非対応。

▲ポート類には、USB 3.2 Gen1 Type-Cx2、USB 3.2 Gen1 Type-Ax2、microSDカード、マイクロフォン

▲ヒンジ部は180°まで開け、複数人での資料共有にも使用可。キーボードはフルサイズで、ストロークは1.5mm

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門

★期待度MAX賞★

■ゲーミングの旅を始めるお供に

仕様は標準的でありつつも、重苦しさのないデザインや、充実した機能面への期待感が◎(井上さん)

HP
「Victus」(予想実勢価格:13万2000円〜 ※21年末までに発売予定)

「Victus by HP」はカジュアルからメインストリームまでのゲーミングを想定した新ブランド。第一弾の「Victus 16」は、16.1型のゲーミングノートだ。プロセッサーは、AMD Ryzenと第11世代インテルCore iシリーズを選べ、グラフィックスはGeForce GTX 1650、RTX 3050/3060 Laptopなどを搭載する。

▲ディスプレイはフルHDで144Hz駆動。フリッカー(ちらつき)やゴースト(信号劣化による影)を低減する

▲インターフェースには、USB Type-C、USB Type-A、HDMI 2.1 出力端子、有線LANポートなどを備える

 

>> 【特集】GoodsPress Award 2021

※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号70-73ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/GoodsPress>

 

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