【2021年人気アイテム総まとめ】
正直言うと、この価格帯は非常に難しいポジションにある。というのも、多くの時計ブランドが材料費や人件費の上昇を理由に、商品価格を上げており、層が薄くなっているのだ。
さらには時計ユーザーの消費傾向も「どうせだったら良い時計を買おう」という意識があって、日本市場における時計の平均購入価格帯はかなり上昇中である。しかもこの価格帯は、スマートウォッチの猛攻も受けている。
だから“20万円以下の機械式時計”というゾーンは、かなり手薄なのだ。では良作は存在しないのか? それもまた間違いだ。成熟しきった日本市場では高額時計が売れるが、世界を見ると今でもここがボリュームゾーン。
機械式時計となると、自国でムーブメントを作ることができるスイスと日本のブランドしか選択肢はないが、歴史と伝統を持ったブランドが、しっかりと揃っている。安易にスマートウォッチに流れるのではなく、きちんと良作時計を選ぶ。それがちょっとした贅沢なのだ。
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