良作を見極めるのが重要!2021年に登場した20万円以下の機械式腕時計5選

■自社製ムーブメントを搭載するモダンウォッチ

シチズン
「シリーズエイト」831 Mechanical
13万2000円

2021年にリニューアルされ、より都会的なルックスとなったシチズン「シリーズ8」は、全て機械式ムーブメントを搭載するようになった。実はシチズンは、長年ムーブメントを作ってきたマニュファクチュール。

その技術を投影したCal.9051は、耐磁性能を備えた、実用的なムーブメントになっている。「シリーズエイト」831 Mechanicalの8角形ケースの力強いデザインは、かなり存在感があり、アクセサリー的に楽しめる時計だ。

▲自動巻き、SSケース、ケース径40mm

 

■日本の美意識が詰まっている

セイコー
「プレザージュ  Sharp Edged Series SARX077」
11万円

日本の時計産業をリードしてきたセイコーは、重要素材のヒゲゼンマイまで自社製造できるという、かなり珍しいマニュファクチュール。そのため機械式モデルの入門機であっても、十分に高い性能を享受できる。

「プレザージュ  Sharp Edged Series SARX077」は、日本の伝統美をデザインに取り入れており、ダイヤルには成長や出世の象徴である“麻の葉模様”を表現。ダイヤルカラーには、伝統色である「藍鉄」を採用。メイド イン ジャパンの誇りを楽しむ時計だ。

▲自動巻き、SSケース、ケース径39.3mm

 

■流行りのラグスポだって手に入る

ティソ
「ティソ PRX オートマティック」
8万5800円

1970年代に誕生したラグジュアリースポーツウォッチの流れを汲むモデルで、1978年に誕生したオリジナルモデルを現代的に再解釈したもの。シャープな造形のケースと連続するように、ブレスレットが繋がるデザインには、タイムレスな魅力がある。

最長80時間連続駆動の高性能な自動巻きムーブメントを搭載しつつ、ケース厚は10.93mmと控えめ。そのためカジュアルスタイルはもちろんのこと、シャツの袖口にもすっと馴染んでくれる。

▲自動巻き、SSケース、ケース径40mm

 

■マスターピースが現代的に進化

ハミルトン
「カーキ フィールド メカ ブロンズ」
10万5600円

1960年代に生まれたミリタリーウォッチの王道にしてマスターピースの「カーキ フィールド メカ」に、ブロンズケースモデルが誕生。銅を主体とする合金であるブロンズは酸化しやすく、変色して独特の風合いが生まれるので、自分の好みに時計をエイジングさせていく楽しみもある。

ストラップもレザー製なので、使うほど味わいが増す。ハミルトンのための専用ムーブメントCal.H-50は、80時間も連続駆動する高性能仕様だ。

▲手巻き、ケース素材:ブロンズとチタニウム、ケース径38mm

 

■スイスブランドらしい色気がある

レイモンド ウェイル
「マエストロ」
19万2500円

時計師レイモンド・ウェイルによって、1976年に設立されたスイスブランド。音楽をコンセプトとするデザインを得意とし、このモデルはチェロ奏者ルイジ・ボッケリーニの出身地イタリア・ルッカの美しい街並みをイメージしたコッパー(銅色)ダイヤルが特徴。

ダイヤルの12時位置には小窓があり、チクタクと時を刻むムーブメントの精密な動きをいつでも鑑賞できる。手元に華やかな雰囲気を作ってくれる時計だ。

▲自動巻き、SSケース、ケース径39.5mm

 

>> 【特集】2021年人気アイテム総まとめ

<文/篠田哲生>

篠田哲生|男性誌の編集者を経て独立。コンプリケーションウォッチからカジュアルモデルまで、多彩なジャンルに造詣が深く、専門誌からファッション誌まで幅広い媒体で執筆。時計学校を修了した実践派でもあり、時計関連の講演も行う。

 

 

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