1. まさかの国内メーカーJVCの「HA-A5T」が最廉価!
JVCは昨年来、低価格モデルで頭ひとつ抜けたシェアを獲得したメーカーですが、2021年も頑張りました。今回ピックアップしたハイコスパイヤホンで最も低価格なモデルが10月に発売されたJVC「HA-A5T」(実勢価格:3960円)です。
推しの理由は「徹底したカジュアル志向」。5色のカラバリがあり、ラウンド型デザイン、イヤホン片側3.9gと小さく軽い。完全ワイヤレスイヤホンとしては特別な機能はないシンプルな機種ですが、バッテリーはイヤホン本体のみで5時間再生、充電ケースのみで15時間再生と必要十分。歌声も聞けるナチュラル志向のサウンドに、しっかりと低音をプラスしています。国内大手メーカーなのでサポートも安心。手軽に買えて音楽も通話も安心して使えるというコンセプトは、今の時代に合っているのかもしれませんね。
2. 新定番ブランドになったAnkerのSoundcore
今の時代を代表する人気ブランドとしてAnkerのSoundcoreは外せません。5月に登場したAnker「Soundcore Liberty Neo 2」 (実勢価格:3960円)は、低価格の鉄板モデルのひとつです。
サウンドは、メリハリを聞かせたダイナミックな中高域と強烈な重低音が特徴。音質はアプリを通してイコライザでカスタマイズ可能となっています。イヤホン単体で最大10時間、付属の充電ケースを合わせて使うと最大40時間の音楽再生が可能。IPX7対応の防水性もあり。Anker自体がモバイルバッテリーなどで定番ブランドとなっていますが、イヤホンも新定番として着々と評価を固めています。
3. 海外メーカーの高音質モデルなら「SOUNDPEATS mini」
2015年の日本上陸以来、ネット通販を中心に高機能と高音質で高コスパという路線で頭角を表し、メジャー化の道を一気に駆け上がっている海外メーカー、SOUNDPEATS。7月に登場した「SOUNDPEATS mini」(実勢価格:5580円)は、コンパクトさと高音質重視の人気モデルです。
イヤホン単体4.2gのミニサイズで、耳にピッタリとフィットする形状は快適さ抜群。iPhoneでも利用可能な“MCSync左右同時伝送”対応で、接続安定性も向上しています。AIで周囲の騒音を判別する通話マイクの機能も今どき。サウンドは驚くほどにリッチな重低音のパワーで、クリアでハリあるボーカルも絶妙なチューニング。シンプルに低音重視で高音質、ハイコスパなイヤホンを欲しい人にピッタリです。
>> SOUNDPEATS
4. シースルーカラーが最高過ぎるAVIOT「TE-D01gs」
日本人向け“Japan Tuned”サウンドへの高評価と数々のアーティストコラボで、今や定番イヤホンブランドの一角となった日本発のAVIOT。今年11月の発売直後から特に注目を集める最新モデルがAVIOT「TE-D01gs」(実勢価格:5680円)です。完全ワイヤレスイヤホンとしては類似製品のないスケルトンカラーはブラック、ホワイト、レッド、ブルー、オレンジの5色展開です。
このスケルトンボディがたまらないですよね。スケルトンってiMacやゲームボーイなど1990年代後半に流行したんですが、一周回って新しい! 今、そのリバイバルを狙ってくるところが激アツです。性能も優秀で、定番のクアルコム社製SoCを搭載し、イヤホン単体で最大10時間、ケース充電込みで最大50時間の連続再生を実現。音質は情報量豊富でナチュラル、そして伸びやかなサウンドに、専用アプリによるカスタマイズにも対応。5680円でこのデザインで高音質なら文句なしです。
>> AVIOT
5. ノイキャン付きで5999円!超ハイコスパならEarFun「Free Pro」
新ブランドが続々と誕生している完全ワイヤレスイヤホンの中でも、2018年創業と新しいEarFun。日本ではネット通販などで人気の高まっているブランドですが、今年前半に発売したEarFun「Free Pro」(実勢価格:5999円)は、なんとこの価格でノイズキャンセリング機能まで搭載とハイコスパを極めたヒットモデルです。
注目のノイキャンは最大28dbの騒音低減が可能で、まずまずの効果。ワイヤレス接続は左右同時接続“MCSync”にも対応し、ゲーム向けの“低遅延モード”も付いているなど、流行りの機能は全部入り。EarFunは音質チューニングのセンスが良く、歌声を適度な解像感で出して中域にエネルギーを集中させて聴かせるサウンド。これだけの高機能に高音質まで揃って実勢価格5999円という値付けは、ちょっと安すぎ。2021年の完全ワイヤレスイヤホンのハイコスパ決定版です!
>> EarFun
<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
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