資材は2×4のSPF材が中心で、すべて近所のホームセンターで購入。1年かけて壁と 屋根部分を作り上げ、約3年で2階建てのガレージが完成した。2階は1階の機器と接続したエアコンプレッサーを設置したり、キャンプやスキーなどアウトドア用品を保管する物置きスペースとして活用中だ。その後もバイクと趣味の道具が増えたのでさらに増築を行い、トータル5年で現在の形に至っている。設計・調達・施工はすべて木村さんという、オールハンドメイドガレージだ。気になる総工費は約15万円だという。
「建築は専門外なので作り方は我流です(笑)。気をつけたのは、強度を損なわないよう木材をできるだけカットしないこと。資材の長さを活かして使うよう心がけましたね」
約3m四方のガレージ内部は作業用のカウンターを備え、そこから手の届く位置にたくさんの工具が整然と配置されている。また外側と屋根は樹脂性の波板で覆っているため、雨が吹き込む心配もない。ツーリングや趣味のサーキット走行に出かけられない悪天候の日は、終日ガレージにこもってバイクいじりに没頭することもあるそうだ。時には工具の配置を見直したりツールラックを自作したりと、ガレージの中をカスタムするのも楽しいと言う。
「10歳の息子もバイクに興味が出てきたみたいで、ガレージで作業していると『何か手伝うことない?』と顔を出すように(笑)。そのうち一緒に組み上げようと思って、ミニバイクのフレームも準備してあります」
バイクでもDIYでも自分で手を動かす楽しさを子どもに伝えたい、と木村さん。男のガレージライフの英才教育は、まだ始まったばかりだ。
※2021年2月4日発売「GoodsPress」3月号18-19ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/中田美幸 写真/山岡和正>
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