2. スズキ「GSX-S125」(38万2000円)
原付二種クラスでも、フルサイズの車体を選びたい人には「GSX-S125」がオススメです。前後17インチのタイヤを採用しているので、後々大きなバイクにステップアップを考えている人にも向いています。
水冷の4バルブエンジンは15馬力を発揮し、6つのセンサーを備えた4穴のインジェクターで高回転まで気持ち良い吹け上がりを実現。爽快なスポーツライディングを楽しめるマシンに仕上がっています。フルカウルのスタイルや前傾姿勢が好みならば、兄弟車の「GSX-R125」(価格:41万5800円)という選択肢もあります。
【SPEC】
サイズ:2000×745×1035mm
重量:133kg
エンジン:124cc水冷単気筒DOHC
最高出力:15PS/10000rpm
最大トルク:11Nm/8500rpm
価格:38万2000円
3. スズキ「ジクサー250」(44万8800円)
250ccクラスでオススメしたいのが、同じくスズキの「ジクサー250」。新開発の油冷エンジンは単気筒ながらスムーズな吹け上がりを実現し、26馬力を発揮します。足回りの構成はシンプルですが、きちんとダンピングが効いていて思い通りに操ることが可能。
ニーグリップした際のフィット感も高く、乗っていると自然に下半身でのコントロールが身につきそうでライダーを育てるマシンと言えます。フルカウルの「ジクサーSF 250」もラインナップされています。
【SPEC】
サイズ:2010×805×1035mm
重量:154kg
エンジン:249cc油冷単気筒SOHC
最高出力:26PS/9000rpm
最大トルク:22Nm/7300rpm
価格:44万8800円
4. ホンダ「CRF250L」(59万9500円)
「ライディングの基礎を身につけるならオフロード」というのも、昔から言われている格言。現行モデルには、手頃なオフ車が少なくなっていますが、昨年モデルチェンジした「CRF250L」は非常に完成度が高いマシンです。
ABSなどを追加しながら、先代モデルから4kgも軽量化された車体は、実際に乗るとさらに軽く感じてオフロード初心者でも扱いやすい。それでいてベテランライダーも舌を巻く軽快な運動性能を備えているので、楽しみながらオフロードライディングの基本を身につけられます。
【SPEC】
サイズ:2210×820×1160mm
重量:140kg
エンジン:249cc水冷単気筒DOHC
最高出力:24PS/9000rpm
最大トルク:23Nm/6500rpm
価格:59万9500円
5. カワサキ「Z400」(68万2000円)
カワサキといえば「Z900RS」や「Ninja ZX-25R」などの4気筒モデルが人気ですが、400ccクラスでおすすめしたいのが2気筒エンジンの「Z400」です。スリムで軽量なエンジンを採用することで、166kgという250ccクラス並の車重を実現しています。
ショートホイールベースでロングスイングアームの車体で軽快なハンドリングも魅力。足回りに目を向けても大型スポーツモデル並の41mm径のフロントフォークを採用するなど、走りのための装備に手を抜いていない点も好感が持てます。
【SPEC】
サイズ:1990×800×1055mm
重量:166kg
エンジン:398cc水冷2気筒DOHC
最高出力:48PS/10000rpm
最大トルク:38Nm/8000rpm
価格:68万2000円
6. スズキ「SV650」(80万3000円)
排気量区分では大型に分類されますが、ミドルクラスの運動性能を持っているのが「SV650」。搭載されるV型2気筒エンジンは、不等間隔爆発のトラクション性能に定評があるもので、装備重量200kgを切る軽量な車体との組み合わせで俊敏な加速を味わえます。
スリムな車体はニーグリップもしやすく、足つき性も良いので初心者やリターンライダーにもフレンドリー。しなやかなトラスフレームを活かした軽快なハンドリングが持ち味です。低めのセパレートハンドルとヘッドライトカウルを装備した「SV650X」(84万7000円)も選べます。
【SPEC】
サイズ:2140×760×1090mm
重量:199kg
エンジン:645ccV型2気筒DOHC
最高出力:72PS/8500rpm
最大トルク:63Nm/6800rpm
価格:80万3000円
7. ヤマハ「MT-07」(81万4000円)
「MT-07」も大型免許が必要ながら、ミドルクラスの軽快さを持ったマシンです。「CP2」と呼ばれる2気筒エンジンは、270度クランクによる良好なトラクション性能で「テネレ700」や「YZF-R7」などにも搭載されているもの。スリムで軽量な車体と相まって、キビキビした加速感が味わえます。
そして、今ドキのマシンとしては珍しく、ABS以外の電子制御をほとんど搭載していないので、自らマシンを操っている感覚が強いのもポイント。昨年のマイナーチェンジで、よりアップライトなライディングポジションとされたのも、街乗りなどでの扱いやすさを向上させています。
【SPEC】
サイズ:2085×780×1105mm
重量:184kg
エンジン:688cc水冷2気筒DOHC
最高出力:73PS/8750rpm
最大トルク:67Nm/6500rpm
価格:81万4000円
* * *
ライディングテクニックを向上させるには、楽しみながら乗るのが一番。ピックアップしたマシンは“乗って楽しい”マシンばかりで、修行的な乗り味のモデルはありません。また、思い切り乗り倒すためには高価過ぎるマシンも考えものなので、コストパフォーマンスにも優れています。
「バイクに乗りたいけど、何が良いのか迷っている」という人は、この中から選ぶと自ら成長しながら楽しいバイクライフが送れるかもしれません。
<文/増谷茂樹>
増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。
※「SV650」で記載間違いがあり修正しました。(2022/2/24)
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