【ハンドツール】
DIYでは、手作業の良さも味わってみたい。
「例えば初めて手鋸で木材を切ると力加減が難しく、墨線から外れてしまうこともあります。ですが、上手く切れるようになると快感ですよ(笑)」
と藤田さんも話すように、電動ツールは木材加工を便利に手早くできるが、やはりDIYの最後の醍醐味は手作業だ。
「鋸は縦・横・斜め挽きができるものを1本持っていると便利です。組み上げるときに部材を固定する道具があると、余計な手間をかけずに済みます」
そんな数々の道具を使い、楽しみながら趣味の部屋づくりを進めていこう。
6. 縦横無尽、切れ味を落とさず長く使える鋸刃搭載
27.12MHzの超高周波を使った衝撃焼入れという方法で鋸刃表面を加工しているので、切れ味が半永久的に落ちません(藤田さん)
玉鳥
「替刃式両刃鋸 青雲ブルーハード 240mm」(4070円)
細幅で軽量、小目なので、スムーズなひきで切断作業が行える。その切れ味はプロもうなるほど。慣れてくれば軽い力でひくだけで、さまざまな乾燥木材に対応できる。
7. 小さな部材ならこれ1本で十分切れる
ちょっとしたものを切るときに便利な刃渡約15cmの小さなノコギリです。これも衝撃焼入れが施されているので、切れ味抜群です(藤田さん)
ゼット
「ライフソークラフト145」(1639円)
衝撃焼入れが施された刃先が左右に開いていないので、切断面以外に傷が付かない。ブレード自体に柔軟性があるので、埋木や凸部分の切断に便利。
8. 黒檀製で高級感溢れる本体。細かい細工ができる小鉋
平削りはもちろん、木材の角を削って面取りしたり、レザーの加工をしたりもできる精密加工用ミニ鉋です(藤田さん)
角利
「細工用 黒檀豆鉋」(3058円)
刃の調整がネジ式で簡単にできる、小型で持ちやすい、幅18mmの細工用鉋。刃にはハイス鋼を使用しているので、鋭い切れ味を長期間維持できる。
9. 組み上げや接合の手間を大幅に軽減してくれる
木材の接着作業や仮押さえのときに使えます。一組あると作業効率が上り、より強く接合することもできます(藤田さん)
「メッキハタガネ 600mm 連動金具付」(2402円)
意外と手間のかかる木材組み上げ時の仮押さえや、ボンドでの接着時、金具に通したクランプで締め付けるツール。開口寸法が広いので幅広の板を組み合わせるのに便利。
10. 木工はもちろん、鉄工や大物製作に使えるかね尺
重厚でがっしりした厚手広幅タイプなので、衝撃に強くて角度が狂いにくいかね尺。内側にも目盛があって使いやすいです(藤田さん)
シンワ
「曲尺厚手広巾 シルバー 50cm表裏同目 8段目盛 JIS」(3259円)
かね尺は寸法を測るだけでなく、直角や斜めに墨付けしたり、角取りや円取り、等分割したりするときに使用するもの。木工DIY上級者必須の道具だ。
11. 小さな工作物を作るときに取り回しよく直角を測れる
内側にも「0」始まりの目盛があり、材料への墨付けはもちろん、製品や加工材の直角検査にも使えます(藤田さん)
シンワ
「完全スコヤ 15cm 表裏同目」(1711円)
“スコヤ”とは、木材を切る前の墨付けの際に台部分を木材に当てて直角を出すための道具。寸法も測れて、電動ツールの刃が直角かも確認できるなど便利だ。
12. 磁力で付けて効率よく作業ができるフィンガーカバー
指先にはめると、強力な磁力で鉄製のパーツを吸着させて作業ができます。また、落としたときのピックアップにも役立ちます(藤田さん)
クレ
「マグネティックフィンガー」(1426円)
鉄製の釘やビスなどを使うとき、パーツボックスから一個ずつ取り出すのは案外面倒。これを使えば、指先に吸い付かせてそのまま作業できるので、作業効率が大幅に上がる。
※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号36-39ページの記事をもとに構成しています
価格は全て取材時の東急ハンズ新宿店のものです
<取材・文/松尾直俊 写真/増本雅人>
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