【クラフト(カップ作り)】
<POINT>ナタやノコギリで大まかな形を作っておく
酒を楽しむための器作り。パワフルなナタやノコギリで大まかな形に切り出し、全方向から確認しつつナイフでバランスよく仕上げる。作業中の飲酒はガマン。
■必要な長さに切るノコギリは切り口の美しさに注目
刃がぶれず、初心者でも扱いやすいポケットボーイ。万能目は無垢材や生木にも対応しているので薪作りだけでなく木工にも使えます(大森さん)
シルキー
「ポケットボーイ 170万能目」(3120円)
器作りの第一歩は木を必要な長さに切ること。この作業に不可欠なのがノコギリだ。シルキーののこぎりは切り口が美しいので仕上がりラインのギリギリを切っても問題なし。なかでもポケットボーイ170はキャンプに持っていきやすく、板や薪を楽に切り出せる絶妙なサイズだ。
■大まかな形に切り出せるナタのようなオノ
小さなささくれをたくさん作っては切り離す…を繰り返すと軽い力でもぐいぐい削れます。これで大まかな形を作っておくと後の作業が楽(大森さん)
ベアボーンズ
「ジャパニーズ ナタ ハチェット」(9680円)
ノコギリで切り出した木材を、粗く削るのが木工の第二段階。このときに使うのがナタやオノだ。「ジャパニーズ ナタ ハチェット」は名前の通り、薪や木材をたたき割るだけでなく、薄く木を削ぐといった繊細な作業もできる二刀流だ。
■くぼみを作るのに欠かせないフックナイフ
両側に刃がついていていろいろな方向に削れます。より細かい調整をしたいなら、刃の反対から押せる片側のみ刃がついたものを選んでも◎(大森さん)
モーラナイフ
「フックナイフ 162 ダブルエッジ」(4620円)
カップや皿のくぼみを作るのに欠かせないのが湾曲した刃をもつフックナイフ。モーラナイフでは大きく湾曲した刃(162)と、緩やかに弧を描くもの(163、4620円)があるので作りたい曲線にあわせて選ぼう。
■歌うように軽快に削れる基本のナイフ
軽く、しっかりグリップできて扱いやすいナイフです。切れ味がよく木を削る喜びを感じるのはいいけれど、削りすぎに注意が必要(大森さん)
モーラナイフ
「ウッド カービング ベーシック」(1980円)
シュッシュッと軽快な音を発しながら気持ちよく削れる木工用ナイフ。幅が狭いステンレス製ブレードは、細かな作業もお手の物だ。プラスチック製のハンドルは耐久性があり、また手に取りやすい価格のため初めての木工用ナイフにぴったり。
■熾きでくぼみを作る方法もある
フックナイフがないときは、焚き火で作った熾を木に載せて少しずつ炭化させ、スプーンなどでこそげ取るという方法もあり。狙った方向・深さにするには欲張って大きな熾を載せず、小さめの熾で少しずつ彫り進めるのがコツ。
※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号52-53ページの記事をもとに構成しています
<文/大森弘恵>
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