久しぶりのブームと呼べる状況にあるバイク業界。旧車やレトロテイストのマシンも人気ですが、1980〜90年代のレーサーレプリカブームの頃にバイクと出会った世代には「どうせ乗るならフルカウルのレーシーなマシンがいい」と考えている人も少なくないでしょう。
ただ、1000ccや600ccクラスのスーパースポーツ(SS)と呼ばれるフルカウルマシンは、ハイパワー過ぎるエンジンと、前傾のキツいライディングポジションで、これを公道で楽しめる人は限られるはず。このクラスはレースのベースになっていることもあり、過激ともいえる進化を遂げているので、体力や反応速度の衰えた中年ライダーにはなかなか厳しいマシンです。
そこで、バイクに乗るのは久しぶりというリターンライダーでも、恐怖心をあまり持たずに楽しめるフルカウルマシンを集めてみました。当時、免許を取ったライダーの中には“中免”(普通自動二輪免許)のままという人も少なくないと思われますので、400cc以下のマシンを中心にセレクトしています。
【次ページ】やさしいポジションのフルカウルモデルもありますよ▶
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