■ツーリングに最適なニューモデルが続々登場!
コロナ禍以降のブームはもはやブームではなく、定着した感すら漂うバイク人気。そんな昨今のトレンドは、ビンテージムードと先進性を融合させたネオクラシックモデルで、なかでも注目なのはハーレーダビッドソンの「NIGHTSTER」。65年の歴史を持つスポーツスターの後継モデルだ。
伝統のVツインやクラシカルなタンクカバーは継承しつつ、心臓部は新開発の可変バルブ機構付き水冷975ccエンジンへ進化。ツーリングに最適なゆったりとした乗車姿勢は不変であり、いつの時代も鉄馬は旅の相棒にうってつけだ。
1972年に前代未聞の高性能・大排気量車として登場したカワサキ900SUPER4(通称Z1)はバイクファンの間で伝説となっているが、4月末に50周年を記念した「Z650RS 50thアニバーサリー」が登場。この限定車はZ1が採用した火の玉タンクを再現し、早くも垂涎の的となっている。一方で扱いやすい並列2気筒エンジンを搭載し、どんな状況でも軽快に走れる実用性の高さも兼備している点も見逃せない。
その他1100ccとなってよみがえったホンダの「HAWK11」やBMWの電動バイク「CE 04」など、各社新型ラッシュで気になるバイクがめじろ押しだ!
1. 伝統と先進性が融合したスポーツスターの後継
HARLEY-DAVIDSON
「NIGHTSTER」(188万8700円〜)
無駄をそぎ落とし、低く力強いクラシカルな伝統のスタイルを継承。シート高が705mmと低く足つき性に優れるため、小柄な人や女性も安心して取り回しできる。水冷60度Vツインエンジンは幅広いパワーバンドで「マシンが生きている」と感じられるほどの鼓動を堪能できる。
2. ファン垂涎の火の玉タンクは旅先でも注目の的
KAWASAKI
「Z650RS 50th Anniversary」(110万円)
軽量コンパクトな車体に並列2気筒エンジンを搭載し、扱いやすさと良好な足つき性、軽快なハンドリングを実現。レトロな雰囲気と先進機能を合わせ持つ2眼メーターや丸型LEDヘッドライトが、レトロスタイルと現代的な機能を両立する。50周年カラーは発表と同時に“お宝”だ!
3. ホークが大排気量で復活!前傾が緩やかで旅にも出れる
HONDA
「HAWK 11」(139万7000円)
ゆったり走ってもアグレッシブにワインディングを駆け抜けても高い充足感を得られる、扱いやすく高性能な車体パッケージがポイント。パラレルツインならではのエンジンの鼓動とパルス感のある排気音を存分に感じながら、スポーティな走りをトコトン楽しんで欲しい。
4. ツーリングにも使える本格スーパースポーツ
YAMAHA
「YZF-R7 WGP 60th Anniversary」(105万4900円)
YZR500をモチーフにした赤のスピードブロックは、80年代のレースシーンを知るベテランライダーには懐かしく、若い世代には新鮮そのもの。S字コーナーなどでの切り返しも軽快にこなすスリム&コンパクトなスキニープロポーションで、ワインディングを大好物としている。
5. 未来感あふれるデザインとEVならではの加速力が魅力
BMW Motorrad
「CE 04」(161万〜)
四輪EVの開発で培ったBMWの最新技術を惜しみなく導入し、0-50km/h加速2.6秒、最高速120km/hという動力性能と約130kmの実用的な航続距離を両立。バッテリー残量ゼロから100%までの充電を、急速モードで1時間40分というスピードで実現しているのも見逃せない。
6. クラシックテイストが旅情に誘い込む
ROYAL ENFIELD
「Continental GT 650」(112万8600円)
「INT 650」(108万1300円)
1901年に英国で誕生したロイヤルエンフィールドの最新モデルは、車体も空冷並列2気筒エンジンも見るからにオーソドックス。「INT 650」は昔ながらのネイキッド、「Continental GT 650」はカフェレーサーとし、現代のハイスペックマシンが失ったものを凝縮している。
>> 特集【安くても傑作モノ】
※2022年5月6日発売「GoodsPress」6月号54-57ページの記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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