【達人注目度 1位】
映画公開から53年!次々とキット化される『2001年宇宙の旅』メカ
メビウスモデルス
「2001年宇宙の旅 1/72 スペースクリッパー・オリオン号&アリエス号」
(37400円、46200円)
SFマニア、それも映画『2001年宇宙の旅』好きを公言している身としては大注目のキットであります。スペースクリッパー・オリオン号は2021年8月にアメリカのラスベガスで開催されたIPMS全国大会の会場で発表され、やっと発売が決定したもの。
完全新金型、完成後のサイズが約73センチ! コクピットや客室内部など撮影の使われたプロップを完全再現と言われたら注目しないワケにはいかないでしょう!
すでに発売中の1/48のアリエス号(劇中に登場する月着離船)は初のキット化ですが、こちらもキャビン内部をはじめ脚、ロケットエンジンのディテールなども再現。オリオン号と併せてコレクションしたいです。
ちなみにメビウスモデルは『2001年宇宙の旅』のメカを次々とプラモデル化しているのだけれど、現在は劇中に登場する建造中の宇宙ステーションのモデル化を進めているとのこと。映画公開から54年、次々と登場するプラモデル…いやぁモデラーやってて良かった! あと、あの宇宙服をキット化して欲しいですね1/12位のスケールで。
こちらは以前制作したメビウスモデルの1/144モデル。完成後30cm程で、スタンドモデルなので机に飾りたくなるサイズ。ちなみに現在でも購入可能です(※キットにはパンナムのロゴマークは付属していません)。
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【達人注目度 2位】
金型加工機を新調してまで作り上げた完全新設計F-2
ファインモールド
「1/72航空自衛隊 F-2A戦闘機」(3740円)
※6月発売予定
F-2は、F-1支援戦闘機(2006年に全機退役)の後継機として、米空軍が採用するF-16をベースとして日本独自の運用構想や地理的特性に合わせ、日米共同で開発した戦闘機です。スケールモデルとしてはハセガワが1/72と1/48でキット化していますが、今回ファインモールドから最新考証による完全新設計の1/72モデル化を発表。飛行機モデラーをざわつかせました。
キットは、連載【達人のプラモ術】で製作したF-4ファントムと同様に、ファインモールドのこだわりが炸裂しております。
設計にあたり航空自衛隊 浜松基地の実機を取材。「ブレンデットウイング」と呼ばれる、機体上面の頂点から主翼へと繋がる曲面は、設計データから3Dプリンタによる試作品出力を製作。これにパテを「盛った削った」して検証、を納得のいく形状になるまで3回繰り返しているそうです(個人的な意見ですがフォルムの再現って数値じゃなくてセンスなんですよね、だからこの作業が実にモデラー的で良いなぁと思うワケです)。
また今回のF-2のため「金型加工機を新調しちゃった」(鈴木社長談)そうで、実機の主翼、下面と桁が一体構造で上面の外板がファスナーで止めてある構造(マイナスネジのすりわり状くぼみ)表現やパーツ側面部分のディテールのシャープさが向上しているそうです。
会場で特別にテストショットを組ませてもらったのですが、胴体内部を貫通するインテークパーツが胴体上下をしっかりと保持(これがまた寄木細工みたいにピタリと組み合わさる)するし、パーツの接合部が実機のパネルラインと同一の部品分割になっていて、モデラー視点で言わせてもらえば、これって塗装の際のマスキングが格段に楽になる嬉しい配慮なんですね。
会場では同時に複座型のF-2Bも発表されて、発売が待ち遠しいです!
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【達人注目度 3位】
アイルトン・セナのモナコGP初優勝マシンを作りたい!(いやマジで作りたいです)
BEEMAX(プラッツ扱い)
「1/12 ロータス99T モナコウイナー」(2万6000円)
※8月発売予定
1/12 ビッグスケールF-1のプラモデルというと、まず頭に浮かぶのはタミヤですが、今回カーモデルのBEEMAX(ビーマックス)から1/12 ロータス99T モデルが登場!1/20ではタミヤがリリースしていますが、同スケールでは初のキット化となります。
キットは、1987年のモナコGP優勝車を再現(アイルトン・セナのモナコGP初優勝車でもあります)。でも99Tといえば日本人初のF1レギュラードライバー中嶋悟のマシンとしても人気です。87年のイギリスGPでは99Tを駆ってセナが3位、中嶋が4位に入賞しています。いやぁキャメルイエローが目に眩しいですな!
キットにあたってはクラシックチーム・ロータスの協力も受けて実車資料と当時の記録を参考に詳細に再現。エンジンやコクピット等の精密再現がビッグスケールF-1の魅力なワケですが、本キットもモノコックから前後サスペンション、最強のホンダV6ツインターボエンジンまで、ビッグスケールならではの精密再現が成されています。 当然ながらカウルは完成後の着脱も可能です。
会場では解説されていなかったけれど、キットのカウルを見ると、ターボのシュノーケルが出る位置が2ヶ所開口されているのと、前後の翼端版はフロントが大きいタイプ、リアは初期のタイプとなっていたので、初期から中期までのタイプも作れるみたいです。期待大であります!
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