■ファミリー人気はコスパのいいエントリーモデル!
家族でのキャンプも人気のレジャーとなっているが、大型のテントは持ち運びや設営が悩みどころ。そんな事情を反映してか、アルペンアウトドアーズでは、扱いやすいエントリーモデルが売れているようだ。
「ファミリー用テントも新たにキャンプを始める人の購入が目立ち、扱いやすいエントリーモデルが売れ筋。特にシートや前室に使うポールなどがセットになった低価格モデルは、コスパがよく人気です」(矢崎さん)
モデル選びのポイントは、まず構造の違いを把握することだ。
「大きく分けると、4本程度のフレームを並行に立てるトンネル型と、フレームを交差させて建てるクロスポール型があります。前者は初心者でも建てやすい構造で、後者は風などに強い安定感が特徴。どちらが自分に向くか考えて選びたいですね」
サイズは余裕があるものを選ぶのがベター。「4人用を3人で使う」(矢崎さん)くらいがちょうどいいようだ。
■ファミリーキャンプ用テントのトレンド
・ハイコスパなエントリーモデルが充実
・ボリュームゾーンは3〜4人向けサイズ
・クロスポール型とトンネル型の違いに注目
【ファミリー用売れ筋No.1】ワイドなリビングスペースと建てやすい構造で人気
コールマン
「タフスクリーン 2ルームハウス/MDX」(実勢価格:5万8000円前後)
リビング、寝室ともにクロスフレームを採用し、建てやすさと安定感を兼備した4〜5人用モデル。リビングはメッシュ、オープン、クローズを使い分けられる。前室用ポールが付属。インナー面積約300×250cm。総重量約17kg
【ファミリー用売れ筋No.2】ヘキサタープ付きで使い方自由自在
スノーピーク
「エントリーパック TT」(5万7200円)
設営しやすいアーチフレーム型テントと大型のヘキサタープのセット。寝室の面積は約220×280cmで、大人2人と子供2人程度がゆったりと過ごせるサイズ。フレームを挿す場所が色分けされていて設営しやすい。総重量7.65kg
【ファミリー用売れ筋No.3】細かな使い勝手にも工夫が見られるコラボモデル
ロゴス
「ルーミーリビングドーム L・テントセット」(5万4980円)
2カ所のキャノピーが付いた2ルームテントに、マットとシートを同梱したアルペンとのコラボモデル。インナーテントの面積は約270×210cmで、3〜4人向けのサイズ。寒気の侵入を防ぐマッドスカート付き。総重量10.9kg
【ファミリー用売れ筋No.4】広々とした前室を柔軟に使える2ルーム
イグニオ
「2ルームトンネル型ドームテント」(5万4989円)
4本のフレームを使い、広々としたリビングスペースと寝室を作れる4人用モデル。トンネル形状の寝室部は、面積が約275×300cmで、高さもあって出入りしやすい。インナーには電源引き込み口も備える。総重量約16kg
【ファミリー用売れ筋No.5】自然な風合いの生地が特徴的な限定モデル
コールマン
「No.5 VCワイド2ルームSTD」(17万5800円)
フライとグランドシートに手触りのいいバリューコットンを使用した、アルペンとの共同企画モデル。寝室部の面積は約300×225cm。虫や冷気の侵入を防ぐ全周スカートも備える。総重量約22kg
【ファミリー用売れ筋No.6】強度・建てやすさ・居住性のバランスが抜群
オガワ
「ファシル」(11万円)
4本のクロスポールで、幅495×奥行き256cmのゆったりとした空間を作れる4人用テント。最大天井高も180cmあり、快適に過ごせる。インナーテントは左右どちらにも装着可能。寝室部の面積は約200×250cm。総重量約16.7kg
【ファミリー用売れ筋No.7】スタイリッシュなカラーで機能性もアップ
ノルディスク
「レイサ 6 PU Tent withスカート」(実勢価格:26万2000円前後)
トンネル型テントに全周スカートを付けた、日本限定モデルの特別カラーバージョン。居住空間がゆったりとした作りで、前室部分を閉じれば最大6人が寝られる。両側面に跳ね上げパネルを備え、通気性や開放感も高められる。総重量約17kg
※2022年7月6日発売「GoodsPress」8-9月合併号70-73ページの記事をもとに構成しています
※価格は6月下旬時点でのアルペンアウトドアーズにおける販売価格です
<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>
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