【キャンプギア BEST HIT名鑑】
安価なキッチン雑貨を取り入れるキャンパーが増えたけれど、それでも多くのキャンパーから高い支持を得ているのは、ガチブランドの調理ギア。長年積み重ねてきた技術と経験が盛り込まれた調理ギアは、癖もあるけれど、それを克服したときの喜びときたら!
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正直、年に数回のキャンプなら、100円ショップで手に入るチープなキッチン雑貨で事足りる。特に、ここ数年は鉄板や鍋、アルコールストーブなどでキャンパーを狙いうちしたものが登場していて、それらを使えばかなりいい感じの野外キッチンになるのだから。
なのにアウトドアブランドの調理ギアは廃れることはなく、その勢いは増すばかり。その理由のひとつとして挙げられるのは、アウトドアブランドの威信をかけた「タフな作り」が野外料理を助けてくれるため。コンテナボックスにざっくり詰めた状態での山道ドライブやうっかり落としたくらいでは壊れない。この信頼性の高さはアウトドアブランドならでは。
また、どんなに評判のいいギアでも、最初から「これ、スゴイ」と思うことはまれで、何度も使うことで道具の癖を知り、最高のパフォーマンスを引き出していくのが常。例えば評判の鉄板であっても、初めて使ったときに焼きムラやこびりつきができて、がっかりすることがある。油の量やバーナーとの相性を試行錯誤しながら、自分の道具での最適解を見つけるというわけだ。
もちろん何度使っても合わない場合もあるけれど、多くのキャンパーが支持してきたガチギアは、末永く野外料理を助けてくれる一生モノになる可能性が高い。