【趣味と遊びの秘密基地ギア】
インドアでの趣味の筆頭ともいえるホームシアター鑑賞。プラスαすれば臨場感の溢れるシアター体験が手軽に得られるサウンドバーとプロジェクターに注目。ミドルクラスを中心に紹介する!
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インドアの趣味として、誰もが一度は憧れるのがホームシアター環境の構築だ。
AV評論家の折原一也さんは「ホームシアターという言葉が指すイメージは、ここ数年で大きく様変わりしました。一番の理由はサブスク動画配信の普及。これにより、コストがかかる専用ルームでの試聴から、リビングやプライベートルームなどでの視聴へシフトしているケースが増えています」と話す。
自宅をホームシアター化する場合、効果的なのがスピーカーの追加による音の強化やプロジェクターの導入による映像面の強化だ。
「リビングに大画面テレビがあるなら、サウンドバーを追加して音のグレードアップから始めてみるのがオススメ。5万円を超えるミドルクラスの製品は、各社ともドルビーアトモスを中心とした映画の立体音響への対応が進んでいて、映画館さながらの臨場感を体験できます。5万円以上の予算をかければ、音質の追求はもちろん、憧れのオーディオブランドの製品にも手が届きます」
テレビを中心に考えない場合はプロジェクターの導入が効果的だが、この市場はここ数年でトレンドが急速に変化しているという。
「Wi-Fi搭載でAndroid TVを利用できる10万円以下のモバイルプロジェクターはAnker、XGIMIなどが中心。一方、国内メーカーやBenQなどが発売する据え置き型のホームシアタープロジェクターは10万円以上が相場です。つまり、予算10万円前後がミドルクラスの主要価格帯なのです。現在の人気は、手軽さ重視のモバイルプロジェクターですが、明るさに限界があるので、100インチクラスの大画面を投射するのは厳しいでしょう。部屋で使う前提なら、100インチ級の明るさと画質を確保できる据え置きタイプがオススメ。最近は据え置きモデルでもWi-Fiの内蔵化が進んでおり、サブスク動画配信の視聴も簡単になっています」
では、プロジェクターで大画面を実現する場合、サウンド環境はどう考えるべきだろうか。
「最近のプロジェクターは、内蔵スピーカーの音質まで作り込んだオールインワンが基本なので、まずはプロジェクター単体で始めても良いと思います。上を目指すなら設置性次第でサウンドバーを導入。それでも物足りないならAVアンプとスピーカー…そこまでこだわると昔も今も一緒ですね(笑)」
ホームシアターのアイテム構成に選択肢が増えた今だからこそ、自分のこだわるポイントに合った製品選びが重要といえる。
AV評論家 折原一也さん
オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌でトレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める
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