意のままに操れるストリート最強のスポーツ性能を実現するべく、最高出力200馬力を発揮するスーパースポーツYZF-R1の997cc直列4気筒エンジンを心臓部としながら、クランクシャフトの慣性モーメントを大きくし、コンロッドをチタンから鉄に変更。公道での常用速度域で感じるトルク感を強く押し出し、荒々しいエンジン特性に刷新したのです。
さらに官能性にもこだわり、サウンドも徹底的に追求しています。バイクの音といえばマフラーが奏でる排気音ですが、なんと空気を吸い込む時の音、吸気音にも着目し、新たな手法でサウンドチューニングまで施しているのだから驚きです。
タンクカバー上面の左右には、吸気音の響きを強調する「アコースティック・アンプリファイア・グリル」を設置。断面積と長さの異なる3本の吸気ダクトを備えた新作エアクリーナーボックスは、各ダクトから出る音圧のバランスを調律し、コーナーの立ち上がりなど加速時、強烈なトルク感に加え、サウンドでも走る悦びが味わえるのです。これはバイクの愉しさを知り尽くしたバイク好きにこそ乗っていただきたい1台です。
>> 青木タカオの二輪語ルシス
※2022年9月6日発売「GoodsPress」10月号131ページの記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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