【疲労回復ギア&メソッド最前線】
忙しい現代人にとって、睡眠は不足しがちな目下の懸念事項。そこで快眠セラピストで睡眠環境プランナーでもある三橋美穂さんに寝具の選び方をアドバイスしてもらい、編集部で快眠グッズを厳選! 明日への活力を養う「良質寝具」をぜひ導入しよう。
* * *
三橋さんは、「現代の日本では、睡眠に関する悩みとして大きく分けて三つが挙げられます。まず、そもそも必要な睡眠時間が取れない“睡眠不足症候群”で勤労世代の約半数。次に寝付きが悪い、途中で目が覚めてしまうなどの“不眠症状”のある方で約3割。そして“決まった時間に眠れない”交代勤務者が2割ほどです」と話す。
コロナ禍や働き方の多様化を経て、多忙な現代人の多くが何らかの睡眠に関する困り事を抱えているようだ。そういった悩みは仕事へのパフォーマンス以外に、健康面のリスクにもつながるという。
「例えば、平日の睡眠時間がとれないから休日に長く寝るのは、睡眠負債は補えるものの、体内時計が乱れて“ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)”という状態になります。海外旅行の時差ボケが週末の度に、と考えると体への負担は大きいです」
だからこそ、生活リズムを整えるだけでなく寝具選びにもこだわるなど、睡眠の質を高めるための工夫が必要になる。
「特にマットレスや枕などの体を支える寝具は重要です。なるべくお店などで実際に試すか、購入後に調整できるものを選ぶのがおすすめですね」
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー 三橋美穂さん
1万人以上の眠りの悩みを解決してきた睡眠のスペシャリスト。全国での講演活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。主な著書に『眠トレ!』(三笠書房)ほか多数
sleepeace.com/