【令和の新殿堂入り傑作モノ】
スマートスピーカーやサウンドバーの台頭もあり、ここ数年、アクティブスピーカーを中心に存在感が高まっている据え置き型スピーカー。次のトレンドとなりそうなふたつのキーワードを軸に、注目のスピーカーを紹介する!
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サブスク音楽サービスをはじめ、ストリーミングでの音楽再生が主流となっている現在、スピーカー自体も大きく変化を遂げつつある。Wi-Fi対応やケーブルレス化などが挙げられるが、中でも注目なのが「AirPlay対応」だとAV評論家の折原一也さんは話す。
「AirPlay対応スピーカーがネットにつながっていれば、iPhoneでサブスク音楽をお手軽かつ高音質で楽しむことができます。 AirPlayに対応したオーディオ機器自体は、以前から一定数存在しましたが、スピーカー本体に対応モデルが増えてきたという点がポイントです」
ここでいう“対応スピーカー”とは、アンプも内蔵された一体型のこと。これならiPhoneとスピーカーだけで高音質サウンドが満喫できるというわけだ。
「最近はいわゆる本格的なオーディオブランドも対応モデルを続々と発表しています。AirPlayの利便性に加えて、高級ブランドならではのHi-Fiサウンドを聞けるとなれば、新たな定番カテゴリとしても有望だと思いますよ」
もう一つのトレンドになりそうなのが、「HDMI端子搭載」だ。
「以前からテレビを迫力あるサウンドで視聴したいというニーズはあったのですが、 アンプを介してサラウンド環境を作るなど、やや敷居が高かった。しかし、今は高音質であればステレオ(2ch)で構わないというユーザーが多いんです」
そんなリクエストに応えてくれるのが、HDMIを搭載したアンプ内蔵スピーカーだという。
「これならテレビとスピーカーをHDMIでつなぐだけと実にお手軽。サウンドバーも同様のカテゴリーといえますが、今後はそれ以外のスピーカーも新たな市場を形成していくのではと期待しています」
AV評論家 折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などで、トレンド解説や商品レビューなど多彩な記事を執筆している。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)の審査員も務める
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