【令和の新殿堂入り傑作モノ】
家での食事を格上げするなら、こだわりを持って炊飯器を選びたい。上位機だけでなく、手頃な価格帯でも注目モデルが増えてきた今、自分の食のスタイルに合わせた傑作が選べるようになっている。
* * *
独自技術で米のうま味を引き出し、好みの食感や銘柄に合わせた炊き分け機能を備えるなど、高機能化が進んでいる炊飯器。特に上位モデルは、内鍋の素材や保温時の味にもこだわるなど、ご飯を味わい尽くすための技術が満載といった印象だが、これらは10万円を超えるものも少なくない。気軽に手を出せない価格ながら、家電プロレビュアーの石井和美さんによると「最近は高級モデルがよく売れている」のだという。
「コロナ禍で、家で食事を作る機会が増えた影響か、ご飯の味にこだわりたい人が増えているようです。炊飯器を変えるだけでお店で食べるような味を楽しめると、高く評価されています」
高級モデルに注目が集まる一方で、ミドルクラスや低価格モデルも実力派がそろってきた。
「ミドルクラスには5〜10年くらい前のフラッグシップモデルで使われた技術が採用されるようになってきて、十分においしいご飯が炊けます。また、低価格な3合炊きモデルも、加熱時の制御技術の進化や調理機能を備えるなど、使い勝手がいいものが増えてきました」
最高峰の技術と味にこだわるのもよし、価格と使い勝手のバランスを重視するもよし。好みに合わせてベストな1台を選べる状況になっている。
家電プロレビュアー 石井和美さん
調理家電や生活家電、日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とし、Webや雑誌などで多数執筆。2018年より家電をレビューするためだけの一軒家「家電ラボ」を開設し、幅広い家電に触れている
- 1
- 2