【冬の最優秀ベストバリューモノ】
大型で高画質な有機ELから小型の液晶モデルまで、価格差が大きい4Kテレビ。しかし、十分な性能を備えたハイコスパモデルも少なくない。近年人気のプロジェクターも、注意すべき点を押さえれば低価格でも満足度が高いものが手に入るはずだ。
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量子ドットやミニLEDなど、4Kテレビの上位モデルでは高画質を追求した新技術が採用されているが、そこまでクオリティを求めていない人もいるだろう。手が届く価格で納得できる画質なら十分。オーディオビジュアルライターの折原一也さんは、そんなニーズを汲んでか「10万円以下でも満足できるモデルが増えている」と最近の状況について話す。
「5年ほど前と比べると、有機ELも液晶も手頃なモデルが増えた印象です。特に液晶の場合は、海外メーカーの増加や有機ELの価格下落に押される形でより安くなっているようです」
低価格といえども、画質や機能は十分。現在のニーズに適した性能が備わっている。
「各種VODサービスへの対応は当たり前で、画質についても映像に合わせた自動画質調整や4K高精細化などの技術が採用されています。10年ほど前の機種から買い替えるなら、確実に高画質だと実感できるでしょう」
最近人気のプロジェクターについては、高輝度な製品を選ぶと満足度が高いそう。
「映像の明るさを示すルーメンの値が低いと、暗くてボヤッとした見え方になります。特に家庭では真っ暗な環境は作りにくいので、価格や解像度だけでなく輝度にも注意すべきですね」
オーディオビジュアルライター 折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌でトレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆している。2009年よりVGP審査員も務めている
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