近年はさまざまなブランドから“ダウン”アウターが発売されています。中に綿が入ったモコモコのウエアだからダウンだと思いがちですが、これは必ずしも正しくはありません。
ダウンとは、水鳥の羽根と羽根の間に生えている柔らかい綿毛(ダウンボール)のことを指します。吸湿性に優れており、また空気を溜め込める性質があります。この溜め込んだ空気が断熱と保温の効果を発揮してくれます。さらに吸った湿気を放出もできることも特徴です。
またダウンウエアのスペックを見てみると「ダウン◯%、フェザー◯%」と書かれていることがあります。フェザーとは軸を持った羽根のことで、保温性はダウンに劣りますが、通気性が高く軸が弾力性を持っていることから、ダウンの偏りを防ぐ効果があります。
そして中わた。これはポリエステルなどを使って人工的に作った“わた”になります。ダウンやフェザーと比べて水に強いという特徴があり、最近は主にアウトドアブランドなどが高機能な中わたを多数開発しています。ダウンと比べて安価で、さらに洗濯などもしやすいというメリットがありますが、保温性という意味ではダウンに劣ると言われています。稀に、中わたなのに“ダウン〇〇”と謳うウエアもあるため、気になる場合は仕様をチェックしてみてください。
もうひとつ、ダウンウエアで知っておきたいのがFP(フィルパワー)。これは“かさ高”を指し、同じダウン量でも数値が大きいほど空気を多く含めることから、FPの値が大きいほど軽くて保温性に優れていると言えます。FP600~700が良質、FP700~が高品質ダウンとなりますが、街で着る場合は概ねFP550以上あれば十分暖かさを得られるはずです。
他にも、グース(ガチョウ)かダック(アヒル)かなどありますが、どのようなスペックにせよ、保温性=あたたかさという面で見るとダウンウエアは、やはり他のウエアより優れています。1年で最も寒くなるこれからの季節にはやはり頼りになることは間違いありません。
そんなダウンを使った最新アウターを5点ご紹介します。
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