コンテンツ豊富でお得感満点の「アマゾンプライム・ビデオ」で年末年始に楽しみたい作品5選

1. 『30年後の同窓会』

個人的に大好きな、リチャード・リンクレイターという監督の作品です。ドクとサル、ミューラーというベトナム戦争時の戦友3人が、イラクで戦死したドクの息子の遺体を運ぶロードムービーですが、すごく渋いんです。こういう映画をもっと作ってもらいたいという想いで選びました(コトブキさん)

(C)Amazon Studios

ベトナム戦争に出征した経験を持つ元軍人のドクは、1年前に妻に先立たれ、2日前には息子がイラクで戦死し、心が沈んでいた。そこで、30年間連絡と取っていなかった戦友のサルとミューラーに会いに行き、息子の遺体を戦没者が埋葬されるアーリントン国立墓地まで一緒に運んで欲しいと依頼する。そうして3人で一緒に旅をするうちに、彼らが昔の絆を取り戻していくロードムービー。

 

2. 『サウンド・オブ・007』

007の音楽制作ドキュメントです。ビリー・アイリッシュのインタビューから始まります。007の主題歌を歌うことは、歌手にとって最高の栄誉。彼女は小さな頃から、自分がやるということを考えていて実現したと答え、ダニエル・グレイグのインタビューも入っていて最高です(コトブキさん)

(C)Amazon Studios

2022年10月に配信されたマット・ホワイトクロス監督の音楽ドキュメンタリー。1962年に制作されおなじみのテーマソングが登場した『007/ドクター・ノオ』から、2021年に制作され主題歌を担当したビリー・アイリッシュがアカデミー賞を受賞した『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』までを含む007シリーズで収録された音楽の制作秘話を、関係者インタビューや当時の映像で紐解いていく。

 

3. 『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』

Prime Videoにおいて映画として結果を残した作品です。第93回アカデミー賞で作品賞を含む6部門でノミネートされ、編集と音響部門を受賞しました。まだ配信系で受賞する例が少ない中で、素晴らしいことです。メタルバンドのドラマーが聴覚障害になる話ですが、最後のシーンも素晴らしくきれいでした(コトブキさん)

(C)Amazon Studios

メタルドラマーとして活動してきた主人公のルーベンは、日々大音響に晒されていたため難聴に陥る。ミュージシャンとして耳が聞こえないのは致命的なので、自分の人生は終わりだと悲観的になる。そこで同バンドメンバーで恋人のルーは、元薬物依存者だったルーベンが再びドラッグに手を出すことを心配して、新しい人生に適応できるように彼を難聴者コミニュティに参加させる。ルーベンはコミュニティで歓迎され、葛藤しながらも前に進むためにある決断をする…。

 

4. 『ビッグ・シック〜ぼくたちの大いなる目ざめ〜』

アカデミー賞脚本賞にノミネートされた作品です。アメリカでは超有名なパキスタン出身のクメイル・ナンジアさんの実話を元にしていて、本人が出演しています。アメリカにおける人種の違いや宗教観などの差がわかるんですが、ラブコメなんで説教臭くなく問題を提起していると思います(コトブキさん)

(C)Amazon Studios

パキスタン生まれのクメイル・ナンジアは、シカゴのコメディクラブで故郷をネタに笑いを取るコメディアン。ある夜、舞台の彼に向けて歓声をあげた大学院生のエミリー・ゴードンに声をかける。気が合って恋人同士になったが、2人の間には文化や風習のギャップがあった。やがてエミリーは原因不明の病気になり…。異文化を題材にしたロマンティックコメディ。

 

5. 『ザ・ボーイズ』

全世界でヒットしたPrime Videoを代表するヒーローものですが、ある種のカウンターです。企業に雇われ、腐敗したヒーローチーム「セブン」と、彼らを倒したい超能力を持たない「ザ・ボーイズ」が戦う物語になります。雇われヒーローは企業に巨額の富をもたらし、権力や私欲、名声に取り憑かれたりしているのが面白いですよ(コトブキさん)

(C)Amazon Studios

アメコミを原作にしたアマゾンのオリジナルドラマ。家電販売店で働く青年ヒューイは、ある日恋人のロビンをヴォート社の雇われヒーロー・Aトレインとの衝突で失う。ヴォート社から謝罪と賠償の提案を受け、誠意のない態度に怒るが、裁判を起こそうにも資金がない。そんな中、FBI捜査官と名乗るビリー・ブッチャーと出会う。ブッチャーはヒーローが欲と悪に染まっている事実をヒューイに伝え、彼をヒーローへの復讐を使命とする“ザ・ボーイズ”に勧誘する。

 

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<文/松尾直俊>

 

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