※価格と発売日は予定です。キットによっては並行輸入により、すでに先行販売されているものもあります
1. やっぱり英国機でしょ! スピットファイアとともにバトル・オブ・ブリテンで活躍したハリケーンが新設計のキットで登場!
Revell
「1/32 ホーカーハリケーンMk.ⅡB」(8600円)
1月発売予定
やっぱり英国機なんですよ、注目しちゃうのは。Revell(レベル)から新金型で1/32 ホーカーハリケーンが登場予定です! スピットファイアとともにバトル・オブ・ブリテン(英本土航空戦)で活躍した戦闘機ですよ。
初飛行が1935年! エンジンやコクピットは鋼管とアルミニウム合金だけど翼や胴体には木材や帆布が使われていて、スピットファイアと比べると前時代的といわざるをえない旧式な設計。そう言われながらも1944年まで1万4000機も作られて、トータルではスピットファイアより多くの敵機を墜としているし、間違いなく傑作機ですよ。
とまぁ鼻息荒く解説しましたが、そんなホーカーハリケーンが新設計の1/32で登場します。旧レベル社が70年代にも1/32でキット化していたけれど、さすがに古くて辛い。1/48とか1/72では良いキットが多く発売されているんですけどね。1/32ではなぜか長いことリニューアルされなかったんですね。最近のドイツ・レベルの大戦機は良キットが多いし、本キットには期待大です!
2. 2023年はヘリに注目!最強の攻撃ヘリ、アパッチが1/35スケールで登場!
TAKOM(タコム)
「1/35 AH-64D アパッチ・ロングボウ 攻撃ヘリコプター」(1万7270円)
1月発売予定
「1/35 AH-64E アパッチ・ガーディアン 攻撃ヘリコプター」(1万7270円)
2月発売予定
つい先日、自衛隊が攻撃ヘリを全廃するという、ヘリ好きにはちょっと寂しいニュースが入ってきました。飛行機とはひと味もふた味も違うヘリコプター。それも、無骨で迫力ある攻撃ヘリがスケールモデル的には魅力のあるアイテムであることは間違いありません。
そんな中、タコムがAH-64Dアパッチ・ロングボウとAH-64Eアパッチ・ガーディアン(D型の性能向上型)を1/35でキット化してくれます。近年のヘリキットはAFVモデルとして扱われることが多くなっていて、1/35スケールでのキット化が増えているんですね。
キットは機体の長さが約50センチにもなるので1/48スケールで見慣れた目にはデカい。迫力満点です。さらに無骨なフォルムに、M230 30mmチェーンガン、AGM-114 ヘルファイアミサイル、ハイドラ70FFARロケット弾ポッド等の戦闘ヘリならではの武装もテンコ盛り。さらにエンジンや電子兵装ベイ内部も再現。メインローター(回転翼)は折りたたんだ状態も再現できるので展示スペースも少なくて済みます(笑)。
3. 陸上自衛隊74式戦車の最新考証モデルに高ぶる!
HJM(ホビージャパン)
「陸上自衛隊74式戦車」(8690円)
3月発売予定
ホビージャパンと言えばホビーの専門誌ですが、独自のモデルキットブランドHJM(Hobby Japan Kit Series)を展開しているんですね。第1弾として「1/35 陸上自衛隊155mmりゅう弾砲FH-70」を発売して好評を博しています。そして2022年の静岡ホビーショーで新たに「1/35 陸上自衛隊74式戦車」を発表、AFVモデラーの注目を集めました。
74式戦車は同じ1/35スケールでタミヤのMMシリーズでキット化されていますが、HJMは最新の考証で74式戦車の後期型となるE型をキット化。キットはパーツ数約790、連結式履帯の採用、車高可変ギミックの再現、車体後部ハッチ開閉(内部のトランスミッション再現)、防水キャンバスが3種類用意され砲身仰俯角を選択することができる仕様などなど、作り応え満点のキットになっています。61式、10式、90式と言った歴代自衛隊MBTの中でも人気に高い74式戦車の最新モデル、これはぜひ作ってみたい!
4. F-1モデルは1/12スケールで作りたい!1987年アイルトン・セナのドライビングでモナコGPウィナーマシン「ロータス99T」が発売に!
プラッツ/BEEMAX
「1/12 ロータス99T 1987 モナコGPウィナー」(2万8600円)
5月発売予定
2022年5月に開催された静岡ホビーショーでカーモデルのBEEMAXが、1/12スケールでの「ロータス99T 1987モナコGPウィナー」のキット化を発表しました。これまで1/12スケールのF-1モデルと言えばタミヤオンリーでしたが、2009年の「ウイリアムズ FW14B ルノー」を最後に1/12スケールのニューキットは登場していません。それだけにプラッツ/BEEMAXからのロータス99Tキット化は大きな話題になりました。思わずタミヤ1/20ロータス99Tを引っ張り出しちゃいましたよ。
キットはクラシックチーム・ロータスの協力も受けて実車資料と当時の記録を参考に詳細に再現しているそうで、モノコックから前後サスペンション、V6ツインターボエンジンまで精密再現。完成後、カウルが着脱可能なのもビッグスケールならでは。なんといってもアイルトン・セナのドライブで優勝を飾った1987年のモナコGP仕様!それも1/12スケールですよ! ホビーショーで試作品を見てムフーッと興奮しちゃいました! これは作らないワケにはイカンでしょう!
5. 7年間でわずか340台が生産されたのみ!歴史的なブガッティタイプ35Bが1/12スケールで登場!
イタレリ
「1/12 ブガッティ タイプ35B」(2万5300円)
2月発売予定
えーっとですネ、とりあえず予約しちゃいました「1/12 ブガッティ タイプ35B」。イタレリは最近、1/12スケールのカーモデルに力を入れているようで、2022年には同じ1/12で「ランチアデルタHFインテグラーレ16V」、そして今回のブガッティと同じヴィンテージカーとなる「アルファロメオ8C 2300モンツァ」を発売しているんですね(アルファ8Cは買っちゃいました)。「ブガッティ タイプ35B」は、1926年のグランプリ・チャンピオンを含め1000勝というとんでもないを記録を持つマシンです。
キットは完全新金型で、1/12というビッグスケールを活かして特徴的な馬蹄形のラジエータや直列8気筒にスーパーチャージャーを装備したエンジン、フレーム、サスペンションなどフルディテールで再現されています。エンジンフードは開閉可能なので完成後エンジンを愛でることもできます。最新のGTマシンも良いのですが、歴史に名を残したヴィンテージカーをビッグスケールモデルで楽しむのも、また楽しいですよ。
<文/長谷川迷人>
長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!@Modelart_MOVIE」も配信中。
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