【GoodsPress AWARD 2022】
機能、デザインはもちろん、革新性、コストパフォーマンスなど、さまざまなアプローチで我々を刺激したアイテムを表彰する年末恒例「GoodsPress AWARD」。各ジャンルの識者が厳選した“2022年の顔”をぜひチェック。
年々深刻さを増す自然災害によって停電のリスクが高まる中、着実に進化を続けているのがポータブル電源だ。2022年には多様化が進み、Jackeryをはじめとする特筆すべき個性派モデルが出そろった。4つの賞に該当する機種を紹介しよう。
※2022年12月6日発売「GoodsPress」1・2月合併号46ページの記事をもとに構成しています
* * *
今やポータブル電源は、停電時や避難場所で電源を確保するためのものだけではないと、家電ライターの安蔵靖志さんは話す。
「災害対策はもちろんのこと、近年のアウトドアブームもあって、ポータブル電源の注目度が年々高まっているんです。コンパクトで手軽な小容量モデルはもちろん、調理家電など消費電力の高い家電も動かせる高出力大容量モデルが増えているのが、最近の傾向として挙げられます」
予期せぬ電源切断からPCやサーバーを守るUPS(無停電電源装置)機能を備えるモデルのほか、バッテリーへの充電をサポートするソーラーパネル付きの機種など、実にユニークな製品が増えていると安蔵さんは続ける。
「リサイクル可能なモバイルバッテリーと違い、寿命を迎えたポータブル電源のバッテリーの廃棄方法は自治体によってまちまちです。そんなことをふまえて、モバイルバッテリー同様に、内蔵電池を処分できるモデルも2022年には登場しました」
家電ライター 安蔵靖志さん
Techジャーナリスト/家電エバンジェリストとして、雑誌やWebメディアの記事を執筆する一方、家電をテーマにしたテレビ番組やラジオ番組の構成・リサーチにも参加。多方面で活躍している
【次ページ】もしものときから日常までサポートするイチオシポータブル電源▶
- 1
- 2