2022年11月にイタリア・ミラノで開催された「EICMA2022」で発表されたホンダのスクランブラーマシン「CL500」。国内導入予定モデルとして「CL250」も用意され、にわかにスクランブラーモデルの注目が集まっています。
スクランブラーとは、まだオフロード専用設計のバイクがラインナップされていなかった時代、オンロードモデルをベースにアップタイプのマフラーなど未舗装路を走るための装備を与えられたバイクのこと。そのスタイルが現代になって再評価され、メーカー各社からスクランブラータイプのマシンがラインナップされるようになっています。スクランブラーイメージの街乗り向けモデルから、本格的にオフロードを走れるマシンまで、注目のモデルをピックアップしてみました。
1. ホンダ「CL250/500」
「CL250/500」はともに人気モデルである「レブル250/500」の水冷単気筒エンジンを搭載し、アップタイプのマフラーなどスクランブラーのイメージを取り入れたモデルです。発売時期や価格、細かなスペックなどは明らかになっていませんが、乗りやすさに定評のある「レブル」シリーズをベースとしているだけに、初心者やリターンライダーにもやさしいマシンに仕上がっているはず。
フラットな未舗装路にも対応できる作りになっているので、ちょっとした林道を走って行くキャンプツーリングなどにちょうど良さそうです。
「CL」という車名も、伝統的に同社のスクランブラーに与えられてきたもの。ルーツは1962年に登場した「ドリームCL72スクランブラー」で、このマシンはロードスポーツの「CB72」にアップタイプのマフラーとハンドルを装備したモデルでした。
近年でいえば、1998年に「CL400」というマシンもありました。空冷単気筒に2本出しのアップマフラーを採用していて、今あれば人気が出そう。そういう意味でも「CL250/400」には期待が高まります。
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