<こんなモノが高額化傾向!>
市場に出回っている数と、時とともに刻まれた風合い
個体数の減少に加え、人気モデルは今の持ち主が手放さず、なかなか市場に出てこないそう。そしてキレイに経年変化しているものは高値になりやすい。
■「ジャックロード」高額ロレックスランキング
※販売額は取材時のものになります
【1位】シリーズの中でも特に人気が高い手巻きの第3世代モデル
<お宝ポイント>人気モデルで希少。絶妙なエイジング
ロレックス
「コスモグラフデイトナ Ref.6263」(1880万円)
デイトナの中でも非常に人気が高く、市場に出回っている数も少ないモデルで、状態の良さなどが1880万円という超高額の理由。「文字盤が変色した状態をトロピカルダイヤルと呼びますが、この個体はインダイヤルの日焼けが絶妙。エイジングの美しさが価値を高めています」(阿部さん)
【2位】当時も今も人気のロングセラーアイテム。デイトナ初の自動巻き
<お宝ポイント>販売本数は多いが市場に出回る本数が少ない
ロレックス
「コスモグラフデイトナ Ref.16520」(358万円)
1988年から2000年まで製造されていたデイトナの第4世代モデル。「現行で販売されていた時から人気で、たくさん作られているはずなのに、世界的人気から市場に出回る本数が少ないです。当店では入荷するとすぐ注文が入り、キャンセル待ちも出るほど人気があります」(阿部さん)
【3位】レントゲン技師向けに誕生。復刻で注目が高まった隠れた名品
<お宝ポイント>流通(現存)数の少なさ。近年、人気が上昇
ロレックス
「ミルガウス Ref.1019」(358万円)
帯磁現場で作業するプロ向けに作られたせいか、60〜70年代の販売当時は人気がなく販売本数も少なかったそう。「2005年に復刻されるまでは、あまり注目されなかったのですが、復刻以降人気が高まり、復刻モデルの製造終了で更に注目が集まっています」(阿部さん)
【4位】歴史を重ねた風合いと状態の良さ。ロレックスの最高峰モデル
<お宝ポイント>コンディションの良さ。トロピカルダイヤル
ロレックス
「デイデイト Ref.1803」(318万円)
1960年代に製造されたデイデイト。「特殊なインクを使ったミラーダイヤルと呼ばれる文字盤で、ひび割れしておらず、ここまでコンディションが良いのは珍しい。黒から茶色に変色した通称“トロピカル文字盤”が、なんとも言えない良い雰囲気を醸しています」(阿部さん)
【5位】アングルによって光り輝く80年代当時のディテール
<お宝ポイント>フジツボダイヤル。新作販売で注目
ロレックス
「GMTマスター Ref.16753」(228万円)
1980年代に製造されたGMTマスター。「このモデルの初期頃まで採用されていた通称 “フジツボダイヤル ”と呼ばれる丸いアップライトインデックスが特徴。状態も良好です。同じディテールで新作が出たことでも注目が高まっています」(阿部さん)
■押さえるなら今のうち!知る人ぞ知る、掘り出しモデル
▼発売は1950年代。初期の自動巻き時計
<お宝ポイント>リアルヴィンテージ。個体数が減少
ロレックス
「バブルバック Ref.2940」(68万8000円)
裏蓋が泡のように盛り上がったケースが特徴。「一時期は値が下がっていましたが、近年、古いモデル特有の渋さや雰囲気が再評価され始めています」(阿部さん)
▼レトロな面持ちのドレスウォッチ
<お宝ポイント>若い世代が最初のロレックスとして購入
「チェリーニ Ref.3602」(37万8000円)
1965年製のシンプルな1本。「若い世代の方の購入が増えていて、店頭に並んでも早売れてしまいます。ベルトを変えて楽しんでいる方も多いようですね」(阿部さん)
※2023年5月6日発売「GoodsPress」6月号70-71ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/NOHOHON PRODUCUTION>
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