【激レア!お宝グッズ調査団】
世界中でヴィンテージ古着が高騰している昨今。身近だったTシャツもまた然り。中でも人気急上昇なのが映画モチーフ。その火付け役的存在である「weber」の畠中さんにシーンの今を聞いた。
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◾️たった5年間で6千円のTシャツが10万円に!
ヴィンテージ古着市場でも高騰化が進み、音楽Tシャツに追従してひとつのトレンドとなっている映画Tシャツ。このブームの火付け役となったのが、畠中さんが相方・池田さんと運営する「ウェーバー」だ。
「もともと古着が好きで、音楽や映画が好きだった僕らが、なんとなく集めていたものを5年前に行ったポップアップで販売したら話題になって、いつのまにか今のような人気アイテムに。当時はまだジャンルとして確立されておらず、今では10万円で取引きされている『トイ・ストーリー』でさえ、6千円で僕らは販売していましたし、完全にレギュラー古着の扱いでした」
それが今や、お宝プライスで取引きされているワケだが、そもそも映画Tシャツとはどういったモノなのか、改めて尋ねた。
「基本は映画館などで販売されるマーチャンダイズ(いわゆるグッズ)です。なのでオフィシャルの証である©(コピーライト)が入っているかどうかがひとつのポイントに。あとはファンが勝手に作ってしまったブートモノもありますね。非公式といっても、人気のある作品だったり、デザインが良いモノに関しては、オフィシャル以上の高額で取引きされることもあったりします」
なるほど。では、その中でもどんなモノが人気なのか?
◾️90年代〜00年代のマニアックな作品に注目
「90年代以降の作品は、ヘインズやフルーツ・オブ・ザ・ムーンなど、古着市場でも人気のボディが使われていますし、またサイズ感の良いモノが残っているため人気があります」
紹介してもらったお気に入り5枚は、映画好きならご存知の名作揃い。作品人気も価格に反映されるのだろうか。
「しますね。やはり“マニアックな作品の方が格好イイ”というサブカル的な考え方がありますし。90年代以降はそういった作品のマーチャンダイズが結構作られていたため、総じてこの時代のモノは価値が上がりやすく、さらに人気がある作品は、値段もつきやすいと言えます。とはいえ、欲しい人にとってはお宝でも、作品に興味のない人にとってはただのプリントT。まだまだ相場は流動的です」
その上で、高額化する条件を畠中さんに聞いてみた。
◾️コレクションの基本は自分の好きな作品を買う
「僕自身もコレクションとして、ちょこちょこ集めていますが、まずは単純に“作品として良い”のが第一。次に“どんなボディを使っているか”。あとは“プリントも重要”ですね。インクジェットではなく、シルクスクリーンを使っているとイイ感じの経年変化が楽しめるので、自ずと評価も上がります。むしろこの3つの条件さえ揃っていれば、古着でなく最近の作品であっても、僕だったら買っちゃいます」
となると、無理してヴィンテージを探すよりも、先述の3つの条件を備えた新作映画のTシャツを入手するのが得策か。
「ですね。最近はマーチャンダイズも気の利いたデザインものが多いですし。自分が好きな作品のTシャツを買っておいて、もし5年後、10年後に値上がりしていたらラッキー。そんな楽しみ方もアリだと思います」
weber参謀 畠中一樹さん
相方でバイヤーを務める池田氏とともに、ヴィンテージTに特化したノマドな古着屋「ウェーバー」を運営し、参謀役を務める。スゴいネタを計画中だが、詳細はまだ秘密
ウェーバー
実店舗やウェブショップを持たず、ポップアップやイベント出店のみで運営を行う神出鬼没のノマドな古着屋。世界中にマニアが存在するヴィンテージTシャツに特化したラインナップで知られている
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