1. ダイレクトカーズ「ハイラックス BR75-Z」(1219万6000円)
キャブコンはトラックのシャシーにキャビンを載せたり、ワンボックスのボディをカットしてキャビンを架装したりするのが一般的。このBR75-Zは、なんとピックアップトラックのハイラックスをキャブコンに仕立てたモデルです。
ハイラックスが持つタフなイメージはそのままに、荷台部分を居住スペースにしたスタイルはお見事!
ダブルキャブのセカンドシートスペースから後ろのリビングに移動することもできるようになっています。
就寝時はリビングをベッドにできる他、バンク部分にプルダウン式のベッドが設置されているので、最大3人で就寝できます。
フロアはアウトドアでの使用を想定したキズに強い素材を採用。リアにはシャワールームも設置されています。リアゲートを開けるとシャワールームに直結しているので、たとえば汚れたアウトドアギアをここから放り込んでシャワーでキレイに洗うという使い方もできます。
ハイラックスの全長が5340mmなのに対し、「BR75-Z」は5770mmに延長。全幅は1900mmと最小限の拡大に抑えられています。4WD性能をはじめ、ハイラックスならでは機動力はそのまま! 雪山や山奥など普通のキャンピングカーなら躊躇するような場所にも旅したい人にピッタリのモデルです。
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2. M・Y・Sミスティック「J-cabin H」(330万6600円/シェルのみ)
ピックアップトラックが生活に根付いているアメリカでは、荷台にキャンピングシェル(居住空間)を載せて旅をするトラックキャンパーというスタイルが確立しています。「J-cabin H」はトヨタ ハイラックスに合わせて製作されたキャンピングシェルになります。
キャンピングシェルのメリットはベース車両を大きく改造しなくてもキャンピングカーライフを楽しめること。そして普段使いする際はシェルを降ろして普通のクルマとして使えることでしょう。
荷台にシェルを載せるため出入り口は高い位置になりますが、堅牢なステップを取り付けることで楽に出入りできます。エントランスには網戸がついているので、虫が多い季節でもドアを開けて気持ちいい風を室内に取り込めます。
シェルの中はバンクベッド、ダイネット、シンクというシンプルな構造。キッチンの上には吊り下げ式の収納も設置されています。もちろんダイネットもベッド展開できるので、最大5人で就寝することができます。
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3. レクビィ「ホビクル オーバーランダーW」(812万5700円)
2023年2月に発表されたばかりのニューモデル。鮮やかなイエローと黒のツートーンボディとスライドドアに施されたデカールでワイルドさを演出しているのが特徴です。ラギッドテレーンタイヤも2トーンの雰囲気にマッチしています。
インテリアはシート地に広島県に本社があるカイハラのセルビッチデニムを使用。2回ウォッシュすることで適度に褪せた風合いを出し、他のキャンピングカーとは違うヴィンテージ感を醸し出しています。
上の写真のようにマットを2段にして2段ベッドをつくったり、ダイネットと繋げて広いベッドでゆったり寝たりと、室内を自在にアレンジできるようにしているのもホビクルの特徴。ベッドマットを片付けて広いラゲッジに荷物をたくさん積んで出かけることもできます。
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4. レクビィ「ソラン ワイド」(1002万7600円)
ホビクル オーバーランダーWと同タイミングで発表されたレクビィのニューモデル。こちらはオフブルーとホワイトでナチュラルなイメージに仕立てられ、運転席側のボディ後部には家庭用エアコンを搭載できる張り出しが設置されています。
ソランは“ペットと旅するキャンピングカー”をコンセプトにしていて、家庭用エアコンを設置したのも、シーズンを問わずペットが車内で快適に過ごせるようにという狙いから。ペットとのドライブで気になるのは引っ掻きで内装が破けたりすることですが、ソランはペットの爪立てに強い素材を使うことで、オーナーの心配を軽減しています。
一般的なバンコンはスライドドアの正面にダイネットが設置されます。ソランは外で遊んだペットの足をすぐに洗えるよう、スライドドアの脇に水回りを設置。ダイネットをリア側に配置することで居住スペースがエアコンで快適になるよう工夫されています。
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5. ダイレクトカーズ「リトリート アニバーサリーⅡ」(678万3700円)
シンプルなインテリアで価格を抑えたリトリート アニバーサリー。展示車両はオブションを含んだ価格になりますが、2WDのガソリンでオプションを含まないものだと525万円で手に入ります。ただ、どうせ乗るなら角目とライトとウッド調のデカールで、ヴィンテージ感あるスタイルを楽しみたいですね。
インテリアは全面にウッドを貼ってナチュラルなイメージに。ウッドは一度内装を剥がしてから貼られているので、室内空間にはほとんど影響がないそうです。リビング&就寝スペースとなるリアにはDCクーラーを標準装備。
スライドドア部分には引き出し式のキッチンが付いていて、仲間と屋外で食事を楽しむ際もいちいち車内に入らずに使えるのでとても便利。このキッチンをカウンター代わりにすることもできます。もちろん、キッチンは車内にいる時も使用可能です。
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6. ホワイトハウス「リフターキャンパー」
ハイエースほど大きなクルマは必要ない。でもたまに家族でキャンプをする時に、クルマを基地として使いたい。そんな人から支持されているのが、乗用車で車中泊が楽しめるように架装したモデル。ホワイトハウスはコンパクトからラージサイズまで、ミニバンにポップアップルーフを設置してアウトドアでの用途を広げたモデルを製作しています。しかも国産車だけでなくオシャレなフレンチMPVもラインナップ。こちらはプジョーのMPVであるリフター。
シートを畳んでベッドを敷いて室内に2名、ポップアップルーフに2名就寝できます。いわゆるキャンピングカーではないのでクルマの中で過ごす時間が中心ではなく、カーサイドタープなどと組み合わせて使うのがオススメです。
リアには格納式のキッチンスペースを設置。簡単なものを作るならこのスペースでも十分便利に使えます。
リフター以外に兄弟車であるシトロエン ベルランゴのポップアップ仕様も用意されているので、好みのデザインを選べるのも注目ポイント。リフターとベルランゴに3列シートのロングボディが登場したことで、ロングボディ用のポップアップルーフも開発中とのこと。そのため、現在は価格調整中になっています。
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<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>
高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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