■誰にでも似合うキャップの特徴を押さえよう
キャップとひと口にいっても多種多様なタイプが存在し、数ある中から自分に似合うタイプを探すこと自体がそもそも困難。「なので、アメカジやストリートといったファッションを通ってきた世代の皆さんに馴染み深い“ベースボールキャップ”はどうでしょうか。種類も豊富で、自分に似合うモデルも選びやすいのではないでしょうか」
「6枚のパネルで構成された半球状のクラウン(ボディ)とブリム(ツバ)で作られているのが、もっともベーシック。ブリムはフラットとカーブの2種類が存在していて、最近の主流はカーブしたタイプ。男女ともに人気ですね」と見せてくれたのがコチラ。たしかに無地のワントーンであれば、どんな着こなしにもハマるに違いない。
「クラウンに使われたパネルの数が多いほど頭のカーブにフィットします。加えて、クラウンの深さも重要です。浅すぎると頭にチョコンと乗せているような感じになってしまいますし、深すぎると耳に当たってしまいストレスに」被った際に、指半本分くらいの余裕があるとベストだそう。
続いてサイド。「“被り心地”に直結するのがクラウンの深さだとしたら、“似合うかどうか”を左右するのがブリムです。長さやカーブといった形状にもトレンドがありますが、デイリーで着用することを考慮するなら汎用性の高さが最重要。長すぎず短すぎない中間を狙うのがベターです」これらを念頭に置いた上で、キャップ選びのコツとは?
■顔とブリム(ツバ)の横幅が合っているとGOOD!
「自分の顔に合ったキャップを選ぶコツは、ブリムとのバランスにあります」ブリムがフラットなタイプの場合、顔の横幅よりも外に出すぎていると子供っぽくなり、逆にカーブしたタイプでブリムが顔幅よりも狭いとアンバランスに。顔の横幅とピッタリ合わせることでスッキリした印象を与え、視覚的に小顔効果も狙えるんだそう。
サイドは顔のアウトラインとの隙間がなく、耳に当たらずがジャストサイジング。「初心者は背面にサイズ調整用のアジャスターがあってサイズ調整が可能なモノを選ぶのが賢明です。また、キャップと頭のサイズと合わなすぎてアジャスターがパツパツだと格好悪いので、穴3つ分で調整して被ったときにちょうど良いモノを選ぶようにしましょう」
■前髪は帽子の中にインするのがベター
タレントやモデルが前髪を出して被っている姿をしばしば見かけるが、あれは正解なのだろうか。「正直好みの問題ですね。前髪を出すとバランスが取りやすいという声がある一方で、男らしくないと忌避する声も。ただし、前髪を入れた方が顔まわりがスッキリ見えて清潔感があるのは事実。大人世代であれば、前髪は入れるのがベターかなと」
■CA4LAスタッフ推薦。“間違いない”最新キャップ3選
前述のように、キャップ選びで重要なのは“クラウンの深さ”と“バイザーの形状”の2つ。この両方に注視してCA4LAのラインアップから、汎用性が高くて誰にでも似合いやすい3モデルをピックアップしてもらった。とはいえ、着用時のバランス感を正確に知るのは難しい。もし可能であれば、実際にショップで被ってみることを推奨する。
1.自宅で洗えるイージーケアがうれしいデニムキャップ
「WASHABLE ZV 6P CAP10」
9570円
ボディにデニム素材を採用し、家庭での手洗いを可能とした今の時期に嬉しいイージーケアモデル。フロントパネル裏側にナイロンメッシュを当てることで、肌に触れた際の不快感を抑えると同時に美しいシルエットをキープする。クラウンを浅めに設計し、年齢性別を問わず、誰にでも被りやすいように仕上げられているのが特徴だ。
「もっともベーシックなスタイルで、まさに“ザ・ベースボールキャップ”。ロゴなど余計なデザイン性を排したブラックのワントーン&無地というのも、大人のキャップ選びにおけるひとつの正解例ではないでしょうか。ボディがデニム素材で簡単に洗えるので、ガシガシ洗ってアタリを出したりと自分好みに育てるのを楽しめます」
2.アクティブなシーンも重宝間違いなしのショートブリム
「SB CAP」
9240円
こちらもワントーン&無地であるのは同じだが、ブリムが通常よりも短めに設計されたショートブリムタイプ。ウォッシュ加工を施したデニム素材を使用しているため、柔らかくて買った瞬間から頭にも馴染んでくれるはず。ユニセックスで楽しめるシンプルなデザインに加え、家庭での手洗いが可能という心配りもありがたい限りだ。
「被りこなすのが難しいという声の多いフラットタイプのブリムですが、こちらのように短く設計することで、顔が見えやすくこなれた印象に。特に丸顔の人はバランスが取りやすいですよ。また、後ろ被りした際にもシャツの襟などに引っかかるストレスもありません。なので自転車やスケボーなどアクティブなシーンにも重宝します」
3.クラシカルな表情に、キャッチーなアクセントをプラス
「1997 CAP」
9350円
CA4LAの創業年である“1997”年をデザインに落とし込んだクラシカルなベ―スボールキャップ然としたルックスこそが、本モデル最大の持ち味。フロントにあしらわれた1と7はワッペン、9は立体的な刺繍で表現することによって絶好のアクセントに。浅すぎず深すぎず、ほど良いクラウンの深さが抜群の被り心地を実現。
「ややフラットなブリムとパイピングをあしらったクラウンが、クラシカルなベースボールキャップという雰囲気を醸し出しています。実はちょっと被りが浅くなっているのがポイント。これにより、しっかり目深に被ってもこなれ感が演出できます。バイザーはお好みでもっと曲げて被っていただいてもOK。男っぽく被るならフラットのままで」
【ちなみに】キャップの“汗染み対策”もお忘れなく!
長時間の着用で汗をかくことで高まるキャップ内側の不快指数。「臭いや汗染みを防いだりと清潔さはキープしたいけれど、洗濯するのは型崩れにも繋がるのでリスキー。そこで皮脂汚れが付着しやすいフロントの内側に『汗止めテープ』を装着すれば、簡単にお悩み解決! 取り外して洗濯することで何度も使えるのでコスパも優秀です」
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誰もが似合う帽子のスタンダードとして、今や幅広い層に親しまれているキャップ。「年齢を重ねるとともに似合わなくなった」と感じていた読者諸氏も、正しい選び方や被り方を改めて知ることで“今の自分に似合うキャップ”が必ずや見つかるはず。記事内でも触れたが、キャップの種類は多種多様。まずはベーシックなモデルから試してみよう。
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<文/TOMMY 写真/田中利幸>
TOMMY|メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛する。Twitter
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