【安くて良いもの夏ベストバイ】
世界情勢のあおりを受けて、電気代の高騰が続いている。とはいえ、真夏日が続くこれからの季節、エアコンは欠かせない。そこでこの夏を乗り切るために、節電機能が充実した注目の製品を紹介していこう。
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2023年はさまざまな商品の値上げが続く厳しい年だ。そしてその値上げは電気代の高騰にもつながっている。原油価格高騰などのあおりを受け、6月以降、大手電力7社は値上げを実施。値上げ前と比べて最大で2771円(沖縄電力の場合)上昇する。
これに対し、我々が対抗できるのは省エネ家電の活用だ。古くなった家電を買い替えるとき、省エネ性能を最重視して選ぶことで値上げを乗り切る、というわけだ。
選択肢の一つがランニングコストの安い、つまり省エネ性の高いエアコンなどに買い替えるということ。10年以上経った古いエアコンから最新エアコンに買いかえることでランニングコストは大幅に下げることができる。もちろん買い替えの費用はかかるが、10年などの長いスパンで考えるとトータルで安くできる。
節電を考えたときに、エアコンと並んで効果が大きいのが冷蔵庫だ。購入して自宅に届いた後は365日24時間、ずっと電気を使うため、家庭の電気代に占める冷蔵庫の比率は非常に高い。これを省エネタイプに変えるだけでも効果は非常に大きいのだ。
さらにエアコンや冷蔵庫など、最新家電の多くは、AIを活用した節電機能や制御機能を搭載している。例えばエアコンの場合、単に冷気を出して部屋を冷やすのではなく、部屋の隅々の温度を把握し、効率的に送風したり、湿度を下げることで部屋を冷やすことなく快適にしたりできるのだ。
一方で、エアコンの節電の正念場は冬場に訪れる。外気温35°Cから室温を26°Cに下げるのと、外気温0°Cから室温26°Cに上げるのでは、必要なパワーが違うのだ。つまり、夏場の冷房はもちろんのこと、冬場に暖房として使う場合、より省エネ性を重視してエアコンを選ぶ必要があるということだ。
さらにトータルでの節電を考えるなら、エアコン、冷蔵庫以外にもチェックしておきたい家電がある。例えば近年注目を集めているのが部屋の空気の対流を促せるサーキュレーターだ。
エアコンと組み合わせることで、冷暖房効率をアップでき、省エネにつながる。また、衣類乾燥にも使えるので、洗濯乾燥機の乾燥時間を短縮できる。洗濯機の乾燥機能を使わず、衣類乾燥除湿器を活用するのも手。部屋の除湿も行える。
また、スマホから制御できるスマート照明や電源タップなども便利。不要な時間に自動で電源を切ったり、稼働スケジュールの設定ができるので、つけっぱなしなどの無駄を省くことができるのだ。
家電ライター コヤマタカヒロさん
掃除機や洗濯機などの生活家電について詳しく、キッチン家電もこよなく愛する実践派のデジタル家電ライター。ノートPCをはじめとするデジタルガジェットの造詣も深い
■この夏、省エネを成功させるための3大指標
▼ランニングコストを見極めて買い替えを検討
最新の家電製品は省エネ化が進んでおり、中でもエアコンや冷蔵庫などは、電気代が大幅に安くなっていることも多い。省エネを考えるなら、最新モデルへの買い替えも視野に入れたい。
▼10年間のランニングコストを含めて比較すべし
最新家電に買い替えを決めた場合、製品価格だけでなくランニングコストも併せて比較したい。例えば本体価格が5万円高くても、ランニングコストが安ければトータルは安くなるのだ。
▼エアコンの特性を知り、使いこなして節電
最新のエアコンを使いこなすことで賢く節電ができる。例えば、「快適」や「自動」モードなら時刻や日射、湿度などを総合的に判断して運転する。AIが節電しながら部屋を快適にしてくれる。
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