【安くて良いもの夏ベストバイ】
家電を選ぶ際は、機能や価格だけでなくデザインも重要なポイント。好みの外観で満足度が高い家電を選ぶには、どんな視点が必要なのか。家電にも詳しいインテリアスタイリストの窪川さんに、デザイン的な目線で家電を選ぶコツを聞く。
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家電は年々その種類が増加し、ひと昔前より家の中に多くの家電が置かれるようになった。室内の美しさにもこだわりたい人にとっては悩ましいが、インテリアスタイリストの窪川さんは「デザインのポイントを押さえて選ぶべき」と話す。
「インテリア的な観点からすると、部屋中に家電があふれているのは美しくない状態。近年はLDKがひと続きになっている家庭が多く、ひとつの空間に家電が多くなりがちです。ただ、最近はステルス家電という言葉も出てきたように、一見家電に見えなかったり、カラーや質感などの面で空間になじむデザインが増えてきました。特にキッチン周りは大小さまざまな家電があるので、カラーを揃えたり悪目立ちしないデザインを選んだりすることも大切です」
一方で、シンプルな部屋に存在感のある家電を置くことも「空間のアクセントになるので面白い」とのこと。
引いた目線で見て全体が気持ちよく整っているか確認することが大切だ。また、複数の機能をまとめた家電を選ぶのもひとつの手だ。
「家電が増えるとコード類も多くなり、部屋が乱雑に見えがちです。1台で複数の役割をこなす家電なら、コードも減るのですっきりとまとめられます」
インテリアスタイリスト 窪川勝哉さん
インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深い。各種メディアでのスタイリングに加え、ウインドウディスプレイやマンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手がける