スーパースポーツから電動モデルまで! モビリティショーで見たグッとくるバイク8選

2. TWの車体を3輪駆動のLMW化したヤマハ「TMW」

同じヤマハブースで、気になった存在が「TW200」の車体をベースにフロントを2輪としたLMW(Leaning Multi Wheel=車体を傾けて曲がる3輪以上の乗り物)「TMW」。同社の車両実験部が考案・作製したもので、市販予定などはないとのことですが、今すぐにでも乗ってみたい! と感じる魅力を持っていました。

フロント周りは「トリシティ300」のものを流用しているとのことですが、太い前輪にはどちらにもインホイールモーターが組み込まれていて3輪駆動に。すべての車輪が駆動することで、滑りやすいオフロードでの走破性が飛躍的に上がっているとのことです。転びにくいLMWはオフロードとの相性が良いと思っていたので、このままの形でなくても製品化を望みたいところです。

 

3. 遊べそうな電動ミニバイク「E-FV」

もう1台、ヤマハの参考出展モデルで気になったのが「E-FV」。こちらは過去のミニバイク「TZM50R」の車体に、同社の電動トライアルバイク「TY-E」の電動ユニットを搭載しています。こちらも若手エンジニアの有志が作ったものだということですが、ミニバイクコースではベース車よりも速いペースで周回できるほど走るそう。

実際に製作に関わった人に話を聞いたところ、電動化によって変速操作が必要なくなるため、よりコーナリングに集中できるとか。タンクの部分にはサウンドデバイス「アクティブ・サウンド・コントロール」が搭載されていて、テスト時は過去の2ストレーサー「TZ250」の排気音を流して走っていたとのこと。2ストサウンドを聞きながら走れるミニバイクって相当面白そうです。

 

4. カワサキのクラシカルな「メグロS1」「W230」

カワサキのブースで一番目立っていたのは「メグロS1」。メグロとは、かつて存在しカワサキに吸収されたバイクブランドですが、近年ブランドが復活!

2024年はメグロ創設100周年に当たるとのことで、その年に導入される見込みなのが230ccの空冷単気筒エンジンを搭載した「メグロS1」です。

ちなみに、同じエンジンを搭載したマシンはカワサキブランドでは「W230」として登場する見込み。基本設計は同一でデザイン違いですが、こちらのデザインが好きという人もいるのではないでしょうか。カワサキには過去に「エストレア」というレトロな単気筒モデルがあり、中古市場でも人気が高いので発売されたら支持を集めそうです。

 

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