1. 今にも飛び出してきそうなアメコミヒーローアート
デンマークに本社のあるレゴグループの商品は、ブロックホビーの代名詞的存在。木製玩具が主流だった1940年代後半に、新素材のプラスチックに着目し、1949年に原型となるブロックを開発。1953年からレゴブロックの名称を使用し、現在に到っています。子どもの頃に遊んだという人も多いのでは。
近年は大人向けのセットもさまざま発売しており、レゴアートシリーズは、そのまま部屋の壁に飾って置けるインテリアとしてぴったり。スパイダーマンの躍動する瞬間を切り取ったような「レゴ アート アメイジング・スパイダーマン」(実勢価格:2万5980円前後)は、ブロックならではの立体感を活かしたつくりになっています。
アメコミのカラー表現としてよく使用された「ベンデイドット」を彷彿とさせる円形をベースにした背景が印象的。そしてスパイダーマンの周りには、スパイダーマン初登場時のマーベルコミック『Amazing Fantasy #15』(1962年)の号数にちなんで15匹のクモが配置されています。
今にも絵から出てくるかのようにフレームを掴んでいる手の指部分と、突き出している頭部は動かすことができ、ポーズも変更させられます。完成サイズは高さ54×幅41cmで、ブロックの総ピース数は2099個です。
うれしいのが、組み立て中の気分を盛り上げるための特製サウンドトラックが付属しているところ。QRコードで読み取ってスマホでBGMを流しながら、ブロックアート作りに没頭できますよ。
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2. スペースシャトルのミッションをブロックで追体験
子どもの頃、誰もがあこがれたスペースシャトルを再現したのが「レゴ NASA スペースシャトル ディスカバリー号」(実勢価格:2万5980円前後)。1990年4月に打ち上げられたディスカバリー号の外観をブロックで再現しているだけではなく、「STS-31」と呼ばれる飛行ミッションを追体験できるところ。
「STS-31」とは、ハッブル宇宙望遠鏡を地球軌道に投入するミッション。そのため、ディスカバリー号だけでなくハッブル宇宙望遠鏡もレゴブロックで再現できます。ヒンジ式のミラーハウジングや太陽電池アレイパーツなどもリアルな出来栄え! スペースシャトルの積み荷収納部であるペイロードベイには、ハッブル宇宙望遠鏡を入れられ、ロボットアーム(RMS)に接続して展開、なんてことも可能です。
スペースシャトル内部のフライトデッキには、5名の宇宙飛行士が座っていたシートやコントロールパネルが設置されているほか、デッキ中央部にはロッカーや、ペイロードベイへのエアロックなども再現されています。
総パーツ数は2354個で、完成すれば高さ約21cm×長さ約54cm×幅約34cmとかなりの大きさに!
レゴブロックのデザイナーによれば、限られた空間とパーツでスペースシャトルの内部を含めて再現するのは至難の業だったとか。宇宙飛行士だけでなく、デザイナーにも敬意を払ってミッションを完遂しましょう!
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3. ドット絵風の表現で、東京駅の駅舎を再現!
カワダが開発したnanoblock(ナノブロック)は、最小パーツが4×4×5mmという、その名の通り小さなブロック。手のひらに乗るサイズの製品がメインなのですが、中には、巨大建造物などを再現するデラックスエディションというシリーズもあるんです。
「東京駅丸の内駅舎 デラックスエディション」(1万1000円)は、国の重要文化財であり、1914年の開業以来、100年以上日本の玄関口としてビジネス街の発展を見届けてきた東京のシンボル、東京駅の丸の内駅舎を再現できるセットです。
レンガ部分に使用されている赤いブロックは、リサイクルプラスチックを使用した新しい製法を採用しており、本物のレンガ同様、各パーツの色が微妙に異なっているのが特徴。環境保護と表現のリアルさを両立させています。
完成サイズは48×11×12cmで、総ピース数は3140個。小さすぎて持つのも大変、という人のために、先端がブロックのポッチに合わせて凹ませてある「専用ピンセット」(1100円)も別売されています。
駅舎の前方にある植栽部分には、新開発の繊維素材を吸着させたブロックを使用。細かい工夫で小さいパーツにも命を宿す様は、ミニチュアを愛する日本の国民性ならではかもしれません。
駅舎裏側は内部構造が分かるようになっており、吹き抜けや改札なども表現。駅舎の中を人々が行き交う様子も楽しめます。
従来のブロックにはないドット絵のような雰囲気に、日本が誇る近代建築の代表作。これは飾りたくなります。
JR東日本商品化許諾済
>> カワダ「nanoblock 東京駅丸の内駅舎 デラックスエディション」
4. ほぼ同サイズの柴犬をブロックで楽しめる!
ブロックを重ねたところの穴にネジを入れて固定できるという独自機構“Brick-through System”が特徴のJEKCA(ジェッカ)。ネジを入れて90°時計回りに回すだけで固定できるため、作成途中で作業を中断しても崩さずに済み、作ったあとも壊れにくいのが特徴です。ロック機構は反時計回りに90°回せば解除できるので、組み立て直すことももちろん可能です。
一番人気があるのは犬をモチーフにしたDOGシリーズで、SサイズとMサイズの2種類が用意されています。Mサイズはかなり大きく「柴犬 02C-M02」(3万5500円)の場合、高さ60.8×長さ60.2×幅32.6cmと、実際の柴犬に近いサイズ。ちなみに総ピース数は2400個です。
ブロックならではの段差感と絶妙なリアルさが共存しているところに愛着が湧いてきます。通常のブロックであれば、支えるところが少なくて崩れてしまいそうな箇所も、ネジ止めロック機構があるので安心です。
後姿もなんともいえないかわいらしさ。DOGシリーズは柴犬以外にも、コーギーやシュナウザーなど現時点でなんと70種類以上、計600点以上のアイテムをラインナップ。
猫派の人もご安心を。CATシリーズもあり、三毛猫やトラ猫といった種類違いや、ポーズ違い、色違いなど約100点もそろっています。さらに、キツネやパンダ、シロクマ、恐竜をはじめ、建築物・古代遺跡など動物以外のもの、実際に使用できる椅子・下駄箱・棚などの家具まで幅広いラインナップを取り揃えています。
>> JEKCA
5. もはやブロックというよりもクルマ
カナダ生まれのメガブロックは、やわらかくて大きなブロックホビー。同じ発売元であるマテルのミニカーブランド「ホットウィール」とコラボした「メガ ホットウィール」シリーズが有名です。
「メガ ホットウィール モンスタートラック ビッグフット」(1万1550円)は、最初のモンスタートラックである「ビッグフット」を完全再現したセットで、組み立てて実際に動かして遊べるだけでなく、同モデルのダイキャストカーまで付いてきます。
ビッグフットは、オフロード愛好家のBob Chandler氏が1974 年式のフォード F-250に大型ホイールを取り付けたところから始まり、1980年代にはモンスタートラックブームが起こりました。独特なアンバランスさと迫力ある見た目で、次々にクルマを踏んづけていく様子に多くの人が熱狂しました。
総パーツ数は538個と少なめですが、運転席やドライビングシート、開閉可能なボンネット、エンジンルームなど、本物そっくりに作り込まれているので、組み立て後も満足いく仕上がりに。モンスターホイールは実際に動かせて、サスペンションも本物同様にしっかり作動します。ディスプレイしておいてもインテリアとして映えますよ。
© 2023 Mattel. All Rights Reserved. @2023 MEGA Brands.
>> マテル・インターナショナル「メガ ホットウィール モンスタートラック ビッグフット」
<取材・文/山崎正和>
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