1. スバルがWRCで初のチャンピオンを獲得したラリーカー
つい先日、愛知県や岐阜県を舞台に2023 WRC 第13戦「ラリー・ジャパン」が開催され、トヨタの「TOYOTA GAZOO Racing WRT」が1-2-3フィニッシュを飾り、表彰台を独占したのは記憶に新しいところ。
とは言え、WRCの盛り上がりという意味では、1990年代の「ランエボ VS. インプレッサ」時代も負けていない。赤のランエボ、青のインプレッサに熱狂した人もいるだろう。
RCなどで人気の京商からは、インプレッサ(1995年モデルのラリーカー)のミニカー「京商オリジナル 1/18 スバル インプレッサ 1995 モンテカルロ ♯5」(2万8600円)がリリースされており、「どこまでこだわるの?」と言いたくなるほどの仕上がりで人気を集めている。
1995年と言えば、コリン・マクレーがドライブし、スバルが初のドライバーズチャンピオンとマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した記念すべき年。このミニカーはその開幕戦となるモンテカルロ仕様なのだから、WRCファンにはたまらない存在だ。
クオリティは、ため息が出るほど秀逸。1/18スケールでここまでやるか、というほどの仕上がりで、ディテールへのこだわりぶりがハンパじゃない。特にドアを閉めたらあまり見えない車内の再現性は、さすが日本メーカーと唸るばかり。手元に届いてドアを開けた瞬間「おぉ」と声を上げずにはいられないはず。
>> 京商
2. 「待ってました!」な“空飛ぶデロリアン”
映画には記憶に残る“名車”が数多く登場しているが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2』の“デロリアン”はその代表格。台湾のメーカー、ビースト・キングダムが手掛けた2024年6月発売予定の「【エッグアタック・フローティング】♯005 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2』デロリアン(デラックス版)」(6万9000円)は、名シーンとして記憶に刻まれている人も多いであろう、“空飛ぶデロリアン”をフィギュア化したものだ。
デロリアンのフィギュアは数あれど、この“空飛ぶデロリアン”を再現したモデルは珍しく、細部に至るまでとにかくリアルで精巧。全長22cmのボディを眺めれば眺めるほど緻密に仕上げられていることが良く分かる。
またギミックの充実ぶりも見逃せない。デロリアンのポイントのひとつである“ガルウィング”もしっかり開閉できるほか、ヘッドライトや車体の内部・外部にライトアップ機能を搭載するなど、演出もきらびやか。
演出という意味で最もニクいのは、本当に浮かせてディスプレイできること。台座にはマグネットを内蔵しており、支柱などで支えることなく飾ることができる(支柱付きの台座も付属)。クオリティ、ギミック、ディスプレイと、3拍子揃った大人のホビーとなっている。
>> ホットトイズジャパン
3. 口元が緩む卓上の“ハンターカブ”
若い人には新しく、オリジナルを知る世代には懐かしい、ホンダの「CT125 ハンターカブ」。オンロードはもちろん、ちょっとした未舗装路も走れるため、アウトドア好きを中心に大ヒットとなっている。
そんな同車のミニカー「SKYNET Honda CT125 ハンターカブ グローイングレッド」(3850円)が、2024年1月にアオシマから登場予定。「え、プラモで?」なんて声も聞こえてきそうだが、こちらはれっきとした完成品。アオシマというとプラモデルのイメージが強いので意外かもしれないが、組み立ても塗装も必要ナシ!
モデルは2022年のJA65E型エンジンを搭載したモデルで、エンジンやフレーム形状など、変更が施された部分もしっかり再現。ステアリングやリヤサスペンションもスムーズに可動する。ディスプレイ用の台座も付いているので、デスクまわりに置いたら眺めるたびにニヤニヤしそうだ。
実車は発売当初から大人気で、現在も納車期間が長いようだが、このミニカーなら、来年1月になれば確実に手に入る。すでにオーナーの人はもちろん、オーナー予備軍やファンの人にとっても注目のコレクターズフィギュアでは?
>> アオシマ
4. 人気車両だらけでついついコンプリートしたくなる
ファンの多い乗り物の代表と言えば、やっぱり電車。「乗り鉄」「撮り鉄」などさまざまなベクトルで楽しまれているが、“飾って眺める”楽しみ方もアリ。そこでぜひ紹介したいのが、トミックスの「ファーストカーミュージアム」シリーズだ。
新幹線や在来線など30種類を超えるラインナップで、0系新幹線のようにすでに引退している車両や、現役バリバリのE235系(山手線)など、電車好きにはたまらない車両を豊富に用意している。
どれも魅力的なモデルながら、ここでは0系新幹線の2000番台「ファーストカーミュージアム FM015 国鉄 0-2000系東海道・山陽新幹線(こだま)」(3740円)をピックアップ。この車両は後年増備されたモデルで、側窓が小型化されているのが特徴。2008年12月の「0系さよなら運転」の後、全車が引退している。
手のひらサイズながら精密なNゲージの鉄道模型だけに、つくりの緻密さや質感の高さは言わずもがなだが、別売りのFM-017電源ユニット、またはパワーユニットとD.C.フィーダーを使えば、ヘッドライトやテールライトを点灯させることも可能。ヘッドライトをわざわざ電球色のLEDにしているあたりに作り手のこだわりをヒシヒシと感じる。
5. 政府専用機を自室で飛ばすロマン
ひと口に飛行機と言っても、その種類は旅客機や戦闘機などさまざまだが、今回はちょっとマニアックな「政府専用機」をチョイス。
首相など要人の輸送を担う特別輸送機で、要人がニュースなどで手を振りながら降りてくるシーンを見かけるが、その時に乗っているのが政府専用機。その1/200モデルプレーン「1:200 BOEING 777-300ER 80-1112 政府専用機 完成品(WiFiレドーム・ギアつき)」(1万7600円)が全日空商事から発売中だ。
機体はBOEING 747-400に代わり2019年4月から採用された同777-300ERで、流れるような赤のラインがポイント。機体の下面に採用された新しいブルーや、新書体の「日本国」「JAPAN」のロゴなど、細かいところまでしっかり再現されている。衛星通信アンテナのカバーであるWiFiレドームまで、わざわざ別パーツで新規に製作しているとは驚くばかり。
全長は36.95cmで、大型機ならではの迫力も十分。これを真鍮製メタルプレートを配した木製台座(付属)にディスプレイすれば高級感もアップし、存在感も際立ちまくり。普段どころか一生乗る機会がないであろう政府専用機が自室で飛んでいるなんて、ロマンを感じるなどと言ったら言い過ぎ?
<文/金子剛士>
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