【GoodsPress Award 2023】
スマホ・タブレットを問わず、広い価格帯でデザインや機能が洗練化されてきた印象がある。特に、2023年はその傾向が顕著だったと言えよう。影響力の大きさや、尖った個性などを軸に、選抜した主要機種を振り返りたい。
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2023年はハイエンド帯のスタンダードモデルがとても魅力的だった。4月のサムスン電子「galaxy S 23」に始まり、9月のApple「iPhone 15」や、10月のGoogle「Pixel 8」、ソニーの「Xperia 5 V」など、どれもデザイン・機能ともに成熟した印象がある。端末価格高騰傾向が続く昨今において、現実的に手を伸ばしやすい価格帯ということも追い風だった。
しかし、こうした魅力的な数々の機種を差し置き、大賞には「iPhone 15 Pro」を据えさせてもらった。国内のユーザー数が多いiPhoneにおいて、高速なデータ転送が可能なUSB Type–Cを備えた同機は、本来のポテンシャルを一気に開花したと言える。長期的な影響力は大きい。
また、Pixelでは廉価帯で昨年から躍進を続ける「a」シリーズが話題だったが、今回は上位の「Pixel 8」シリーズでOSアップデート期間が7年間になるという衝撃的な出来事を、より高く評価したい。
ITライター/井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスなど取材。Webメディアや雑誌に、記事を寄稿する。X(旧Twitter):@kira_e_noway